毎年12月1日に大賞とトップテンが発表になるのだが、候補自体は既に決まっている。
そもそも「ツンデレ」が候補になっていない時点で全くセンスを感じさせないが、それにしてもオタク文化(赤字で表記)がここまで注目された年もなかったと思う。
以下、トップテンを予想。
10位「iPod」…手を替え品を替え新製品をリリースし、他社の携帯音楽プレーヤーを駆逐した。今年の製品の中では、iPod nanoは衝撃的だった。
9位「電車男」…元ネタ自体は去年のものだが、単行本に映画にTVドラマにコミックに、2次コンテンツがここまでヒットするとは驚き。TVドラマでエルメスを演じた伊東美咲は、イメージを向上させたと思う。
8位「女性専用車両」…エルメスが女性専用車両に乗っていたら、酔っ払いに絡まれることもなかっただろうし、電車男との出会いもなかっただろう。と思うと、少しだけ感慨深い。
7位「ヒルズ族」…ヤフーも楽天もライブドアも、ゴールドマンサックス証券もここ。勢いのある新興勢力というイメージに加えて、にわかにお金持ちになったというネガティブなイメージもこめられているような気がする。
6位「メイドカフェ」…秋葉原の象徴のように言われるが、今年は地方都市にもかなり波及したようだ。一部報道では「メードカフェ」と表記していて、とても萎える。
5位「小泉劇場」…この賞は、政治関係の言葉をよく取り上げる気がする。そして、取り上げられた政治家は、その翌年には勢いをなくしている気がする。
4位「ブログ」…「一億総ブログ時代」というほどは普及していないけれど、インターネットを通じた情報発信や交流を行うツールとしてすっかり根付いた。
3位「萌え」…これほどきちんとした定義のない言葉が、一般に広まるというのも凄いと思う。株式市場でも「萌え銘柄」として、まんだらけやブロッコリーが注目された。
2位「愛・地球博」…最初の頃は来場者が少ないことを茶化していたマスコミも、最後には閉幕を惜しむような報道姿勢に転じた。モリゾーとキッコロのアニメを池袋のAMLUXでも流し続けたトヨタの勝利。
1位(大賞)「クール・ビズ」…官庁発のフレーズ。繰り返されると違和感がなくなるといういい見本。それにしても、もう一つの「ノーネクタイ、ノー上着」が普及しなくてよかった。