AKB、ももクロのブレイクを受けた2010年代前半のアイドルブームは、ここ1、2年で急速に収縮に向かっていて、解散や卒業・脱退のお知らせを見ても何も驚かないくらいに慣れてしまった。
そんな中、2010年代後半デビューのアイドルが光を放っている。
僕のお気に入りということでは、桜エビ〜ず(2015年〜)、Task have Fun(2016年〜)、tipToe.(2016年〜)、アクアノート(2018年〜)、そしてこのLily of the valley(2018年〜)。
”リリバリ”ことLily of the valleyは、君ラジやアクアノートとともに「新世代トリオ」と称されるグループ。
大阪と東京を軸に精力的に活動していて、特にライブの「熱さ」に関しては、「新世代トリオ」の中でも抜きん出た感がある。
そんなリリバリの「東名阪ツアー」を締めくくるファイナルが、半蔵門のTOKYO FM HALLで開かれた。
リリバリの代表曲とも言える「鈴の音」で幕を開け、メンバーも観客も最初からテンションMAX。
「幸福ご飯」「自分の答え」のコールも大きくホールに響き、「ツアーファイナル」に相応しい盛り上がり。
MCを挟んで、沢村りさソロのサビから始まる名曲「オレンジ」。
リリバリの曲の中で僕が一番好きなドラマティックなナンバー。
今日は、冒頭アカペラバージョンで、時にテンポを揺らしながらのルバートも効果的。
エモーショナルなパフォーマンス。
前方の大きなスクリーンの映像とのシンクロも巧み。
「オンリーワン」では、メンバーがそれぞれのカラーのキンブレを持ってのパフォーマンス。
それに応じるように客席のファンもメンバーからのキンブレを点灯。
幻想的なアレンジ、天井の高い空間と相まってどこまでのトランスできそうな心地良さを味わった(リリバリで二番目に好きな曲)。
中盤、メンバーが舞台裏に引っ込むと、スクリーンにはこの一年を振り返るようなインタビュー動画が流れる。
動画が終わると、再びメンバーが登場(衣装替えがあるかと思ったら違った)。
今日初披露となる新曲の「ガールズトーク」と「Hello 夢を」を連続で披露。
「ガールズトーク」の方は、最年少のJC1”つっきー”こと西村津希乃がセンターで、歌詞も曲もアレンジもポップに振った曲調。
ちょっとお洒落さを感じさせた。
「Hello 夢を」の方は、リリバリらしく全力で夢に向かう世界観で、ファンとしても「応援する」という感じで一緒に盛り上がる曲に育ちそう。
終盤は、アクセルを踏み込むような感じで、夏目咲莉愛の存在感が光る「シリウスなキミ」から「エールの言葉」、そして宮丸くるみがステージで写ルンですを使う「フィルム」、最後に「夜空に咲いた花」。
尾野寺みさのエビゾリジャンプに目が奪われがちだけれども、今日は間奏で正面スクリーンに重大発表が。
次の東京のワンマンを来年5月2日に神田明神ホールで行うとのこと。
オルスタでキャパ700人ということで、リリバリにとってはチャレンジだと思うけれども、真っ直ぐにひたむきに上を目指す5人のメンバーが生み出すライブの魅力が広がれば、決して「大きすぎる」ということはないと思う。
アンコールは、もう一度「鈴の音」。
ツアーファイナルのアンコール特有の熱さも加わって、忘れがたいステージになった。
ちなみに、僕はTシャツ、写ルンです、ハッピーターンなどの特典のついたプレミアムチケットで鑑賞。
最前列の最下手だったけれども、メンバーがたびたびステージの隅まできてレスを配ってくれたから楽しめた。
終演後の特典会では、写ルンですでのメンバー2ショット(1ショット)へ。
その場で現像できないもどかしさを味わいつつ、どんな仕上がりなるだろうと期待を膨らませる楽しみに浸っている。
リリバリの魅力は何と言ってもライブの熱さにあるけれども、関西弁のMCの面白さ、メンバーのルックスのレベルの高さなど、見所もたくさんあるから、この先もできるだけ見ていきたいと思う。
(セットリスト)
1 鈴の音
2 幸福ご飯
3 自分の答え
MC
4 オレンジ(冒頭アカペラ)
5 夢の砂(@JAM)
6 いまよりももっと
7 オンリーワン
MC〜インタビュー動画
8 ガールズトーク(初披露)
9 Hello 夢を(初披露)
10 シリウスなキミ
11 エールの言葉
12 フィルム
13 夜空に咲いた花
(アンコール)
en1 鈴の音