レジェンドとも言える森伸之氏が監修する「ニッポン制服百年史」が弥生美術館で開かれているが、そこには963の衣装も展示されていて、なんと、1日だけゲストとして963を招いて、トークショーとミニライブを開催すると。
弥生美術館がアイドルの衣装を展示するのも初めてだし、そこにアイドルを招いてイベントを行うのも初めて。
ということで、このエポックメイキングな場に足を運んで来た。
展示は弥生美術館の1階・2階で行われていて、山脇の伝統的な制服から始まり、セーラー服、ジャンパースカート、ブレザーといった時代の変遷を丹念に追う形で、実物が並んでいた。
実物の制服だけではなく、森伸之、江口寿史という”レジェンド”のイラストや、ポップカルチャーにおける制服キャラクターなど、日本の文化の表現に「制服」が欠かせないものであるということを再認識するようなもの。
そして、963のイベント。
16時からは、森伸之氏と963によるトークショー・ライブが行われた。
美術館という空間で行われるアイドルイベントはかなりレアなもの。
森伸之の質問は、福岡の中学生の制服を基にしたという963の衣装の「どこを改造したのか」「スカートの丈は」「スニーカーは」「アイドル衣装としてマジックテープを付けているというのはどの部分か」など、微に入り際を穿つもので、「細部に神は宿る」というか「職人気質的」なものを感じて、とてもためになった。
963のライブは、16時からと発表されていたが、学芸員さんが「シークレットライブ」として17時からの部もその場で発表。
弥生美術館での963さんのライブ。江口寿史先生のイラストをバックに、そこから抜け出してきたような制服姿の美少女2人が歌い踊るという光景にただただ感動。2人の間に見えるイラストが963さんの衣装に似たジャンパースカートを着ているというのも、最高の偶然でした。ありがとうございました! pic.twitter.com/gKBwfrOMwV
— 森伸之 (@gooitch) 2019年6月16日
(森伸之氏のtweetより)
最前でじっくりと堪能することができたが、このような「制服+ポップカルチャー」を鑑賞する場でのライブは、実にハマっていた。
久しぶりにぴーぴるに会ったけど、かわいさそのままにシュッとして洗練されてて、ドキッとしたな…
終演後には、物販・特典会も。
整理番号の紙を用意するあたりちゃんとした美術館だなという感じだったけれども、それに無料でサインまでしてくれる963運営推せる。。
アイドルの楽しみ方は今や千差万別になっているけれども、個人的にはこのような「現代文化」の文脈で捉えていくのは好きだし、そのようなイベントがこれからも増えていくといいなと思う。<セットリスト>
一部
森伸之先生とのトーク
1 lumen
2 ホシノフルマチ
3 夢?幻?ドロップス二部
1 すけるとんがーる
2 ストロー
3 今、キミとなないろ
4 タイムカプセル