Nikonが、かねて予告していたZシリーズの「瞳AF」対応のファームアップをリリースした。
ソニーのαシリーズが瞳AFを武器にする中で、ニコンも時間をかけて開発してきたな、と思わせるだけの精度と速度。
(作例、Z6 + Nikkor Z 50mm f/1.8S)
(モデル:アクアノート 佐山すずか)
ただ、ユーザーインターフェースとしては、こちらにも慣れていないところもあって、「いつでも思い通りに」とまではいかない。
最新の機能であっても、決して「完全自動」ではないので、原理とか発動条件とか制約を理解した上で使わないといけない。
僕の場合、フジのX-Tというミラーレスを三世代使い続けてきていて、こと瞳AFについて言えば、三代目のX-T3になってようやく実用的なものが搭載されたという経験をしている。
ニコンに関して言えば、瞳AFの最初のファームとしてはとても良いと思うけれども、できれば、ユーザーからのフィードバックに丁寧に耳を傾けて、ブラッシュアップというか、さらに良いものにしていってほしいと思う。
できれば、ファームウェアで(笑)
なお、同時にアナウンスされた、「一部個体で手振れ防止が効いていない不具合」について、シリアル番号で調べたところ僕の個体には該当なし。
今まで使ってきて「手振れ防止効いてないかも?」と疑われるようなことはなかったから、とりあえずよかった。
でも、オリンパスのOM-Dシリーズの強力なボディ内手ぶれ補正を知っているだけに、自分のZ6がこれ以上手ぶれ補正でパワーアップしないというのは、それはそれで残念、という贅沢な感想。
今のソニー・ニコン・キヤノン・パナソニックによるフルサイズミラーレスの競争激化が、このような形で新機能のファームアップ合戦も進めてくれるとうれしいなと思う。