水上を滑るように泳ぐように見える白鳥も、水中では力強く水を掻いているらしい…
こんにちは、Sharpです。
白鳥のように優雅にステージを舞うハコイリ♡ムスメ。
7月29日のファーストコンサートに向けて、強さを鍛えるための「地獄の夏合宿」が伊豆で行われました。
(ファーストコンサートについては、以下の記事をご覧ください)
「3泊4日」と謳われた地獄の夏合宿の内容は、基礎体力作り、ダンスレッスン、ボーカルレッスンなどが詰め込まれたもの。
今回、最終日16日のダンスレッスンを見学しに伊豆の某所に足を運んできました。
講師は、元DA PUMPのKENさん。
テレビで見て憧れていたスターが目の前でハコムスを指導している!
後で聞けば、ハコムスの鈴木Pが以前ダンスを教わっていたというご縁もあるとか。
今日は、この合宿で2回目のダンスレッスンということで、前回課題となっていたところをおさらいしながら、レッスンが進みます。
音楽に乗りながら、自身がお手本になって、ステップを踏んだり、ターンをしたり。
ターンでは、「シングル」「ダブル」の組みに分けて、きめ細かくメンバーを指導していきます。
優雅に見えるターンも、血の滲むような努力あってこそ。
実際、足にテーピングをしたり、あざを作っているメンバーもいて、ステージで見せてくれる笑顔は、相当ハードなトレーニングで裏打ちされていることが窺えます。
KENさんの指導は、ダンスの技術的なところに止まることはありません。
「周りに合わせるんじゃなくて、自分が納得するところまでやろう。それは自分で決めるもの」
「自分が持っているもの(技術)は隠さない」
「できないことがあったら努力で埋めればいい」
日本には「出る杭は打たれる」ということわざがあって、ともすると集団の中で目立つことを避ける傾向が多少なりとも誰にでもありますが、KENさんはそれとは真逆のメッセージを発していきます。
ブラックミュージックを中心に色々なタイプの曲に乗せて踊る指導が続いた後、休憩を挟んで、今度はメンバーとの対話も行っていきます。
(我妻桃実ちゃん)
(阿部かれんちゃん)
(星里奈ちゃん)
(吉田万葉ちゃん)
(井上姫月ちゃん)
(塩野虹ちゃん)
(戸羽望実ちゃん)
KENさんは、メンバーの名前を覚えて、一人一人の個性を見て、語りかけます。
吉田万葉ちゃんには
「パフォーマンスの方向性、それでいい。その感じでどんどん自分らしさを出していって」
とコーチング。
岩手在住で普段のレッスンにあまり参加できない戸羽望実ちゃんには
「自宅で一人で練習できるのは逆に”影練”のいいチャンスだよ。みんなの知らないところで練習して上手くなって驚かせたらいい」
とポジティブな言葉を。
どれもこれもハコムスのメンバーに向けられた言葉ですが、見学で聞いている僕にも、含蓄のあるもののように聞こえてきます。
いよいよ3時間のレッスンの最後の1時間を迎えました。
ハコイリ♡ムスメのレパートリーの曲を7人でパフォーマンスするのを見て指導が入ります(寺島和花ちゃんは、この日の午前中のトレーニングで体調を崩していたためこのレッスンには不参加でした)。
曲は、「ティーンエイジ・セレナーデ」(里中茶美)、「エトワールを夢みて」(ハコイリ♡ムスメ)、「Let's Party Time!」(ハコイリ♡ムスメ)の三曲。
ハコイリ♡ムスメのオリジナル曲だけでなく、あえてカバー曲から里中茶美のデビュー曲が選ばれているのは、DA PUMPのISSA繋がりで、同じ沖縄出身のアイドルだから、かもしれません。
「俺にじゃなくて、俺の後ろにたくさんのお客さんがいると思ってやってみて」と指示し、一人一人の動きや表情を見逃すまいと真剣に見つめるKENさん。
指導の言葉は、ダンスの技術に始まり、次第に、アイドルとしての心構えにも及びます。
「振りは極力大げさにして」
「舞台に立つ以上、ベストなパフォーマンスを見せないと」
「自分たちには何回もあるステージの一回だとしても、コンサートにお金を時間をかけて来てくれる人にとっては一回だけかもしれないんだよ」
「こういう仕事をしている以上、ディスる人たちは必ずいる」
「でも、ハコイリ♡ムスメってただかわいいだけじゃないんだ、踊ったら凄いんだと思われるように」
一曲を通しで演じさせた後、KENさんはメンバーの自己評価のコメントを一通り聞いてこう言いました。
「一人一人がどういうつもりでやっているのか聞きたかった」
「そして、他のメンバーがどういうつもりでやっているのかをみんな知ってほしい」
「やらなきゃいけないことはお互い言い合わないと」
「それがチームというもの」
なるほど、とうなずいてしまいます。
ハコイリ♡ムスメによる「ティーンエイジ・セレナーデ」の2回目が終わったところで
「すごく良くなった」
「みんなポテンシャルがあるね」
「今までできなかったのはなんだったろうね」
とメンバーを褒める言葉も。
(我妻桃実ちゃん)
(阿部かれんちゃん)
(星里奈ちゃん)
(吉田万葉ちゃん)
(井上姫月ちゃん)
(塩野虹ちゃん)
(戸羽望実ちゃん)
「エトワールを夢みて」「Let's Party Time!」では、鈴木Pも一緒になって客席側からパフォーマンスをチェック。
足を痛めているとは思えないくらい綺麗に決まる阿部かれんちゃんのポーズ。
KENさんに感想を求められた鈴木Pは
「「Let's Party Time!」という曲を初めて表現できたかもしれない」
と話しました。
僕もどちらの曲も初披露の時からステージを見ているけれども、確かに今日は、「ああ、こういう曲だったのか!」と膝を打つような感じがありました。
「Let's Party Time!」の間奏の阿部かれんちゃんのダンスソロでは、KENさんは「ダンスソロは見せ場、自分の個性を出して、注目を集めるチャンス。たとえば、こういう見せ方で度肝を抜くやり方もある」と華麗なソロを披露。
KENさん、キレッキレでかっこよかったです。
同時に阿部かれんちゃんには、「自分らしいソロを考えてみるように」との課題も出されました。
もしかしたら、ファーストコンサートで新しいソロがお披露目されるかもしれません。
気付けば、3時間のレッスンはあっという間に終了時間。
KENさんからは
「ファーストコンサートは、僕もこっそり見にいくかもしれない」
「でも、僕が見るからということではなく、自分たちを見にきてくれるお客さんのために最高の舞台を見せるようにしてほしい」
とのお言葉。
鈴木Pからは
「合宿の3日間ですごく良くなって、やればできると思った」
「でも、それはショックでもあって、私が同じことを4年間ずっと言ってきてできてなかったのは一体なんなんだろうと」
「綺麗に揃えなくてもいい、自分のいいところを見せて欲しいとずっと言ってきた」
「今日はそれができるようになったけども、果たしてファーストコンサートの本番で同じようにできるかどうか不安にも思った」
「今日のこの感じで本番まで頑張って欲しい」
と。
最後にKENさんの音頭でみんなで「あざした!」と締めて地獄の夏合宿のレッスンは無事に幕を閉じました(体調不良だった寺島和花ちゃんもその後の公式Twitterで元気な姿を見せてくれました)。
ということで、白鳥のように優雅なハコイリ♡ムスメのステージの裏側にある物凄い努力を垣間見ることができた1日でした。
また「地獄の夏合宿で一皮むける瞬間」を目撃したような気持ちにもなりました。
7月29日のファーストコンサートは、今までの定期公演とは一線を画すものになることを確信して、心からその日が待ち遠しくなっています。
本当にお疲れさまでした!