Negiccoホールワンマン「世田谷コンサート」@世田谷区民会館

待ちかねていたNegiccoの東京でのホールコンサート。

会場は、世田谷区民会館三軒茶屋から世田谷線で。

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今日は、ユメトコスメ長谷さんアレンジのストリングスとピアノがあるということで、楽しみも倍増。

ストリングスのチューニングに続いて、長谷さん作のOPSE。

そして新衣装でNegicco登場。小学生がデザインしたもの。

Nao☆ちゃんが手のひらを前に出して上にして動かして最前列の観客を立つに促すと、ホールはいきなりオルスタへ。

最初の曲は「ネガティヴ・ガールズ!」。

中腰になって鍵盤を叩きつけるようなsugar beansさんのピアノプレイがエモい。元ネタのスタイルカウンシルを彷彿とさせる。

連続で「RELISH」を歌うと、場内はもうNegiccoワールドという他ない温かみのある空気に包まれる。

16ビートのウラを取りに来るようなピアノプレイなんだけど、観客の手拍子は4ビートというギャップも、素朴なNegicco現場らしくていいなと思う。

自己紹介の後は、「パーティーについて。」、「サンシャイン日本海」、そして「カリプソ娘に花束を」。

connieさんはもちろん、田島貴男さんも会場にきていて、長谷さんのストリングスのアレンジの加わったステージを見るのは、楽曲提供者としても貴重な体験ではないかと想像する。

MCでは近況報告。

30歳になった報告をするNao☆ちゃん、ベイスターズの始球式を振り返るかえぽ、ラジオのレギュラー番組のことを話すぽんちゃ。

三者三様だが、MCでのほのぼのとした空気がNegiccoならでは。


ライブは最新のアルバムから「江南宵唄」と「土曜の夜は」。

長谷さんのアレンジのストリングスが暴れまくる「江南宵歌」はこの日のベストアクト。

そして、アコースティックピアノの豊かな倍音が響き渡った「土曜の夜は」も忘れがたい印象を残した。


「みなさんも休憩してください」と観客を座らせて、アコースティック寄りのしっとりとしたアレンジでの「Falling Stars」「矛盾、はじめました。」を連続で。

メリハリという点で、この日、一番「聴かせるパート」の一つの山になっていた。

再び観客を立たせて、初披露の新曲「スマホに映らない」からの「 グッデイ・ユア・ライフ(高速道路ソング)」。

スマホに写らない」は思い出野郎Aチームの手によるもので、シンプルなビートを強調しながらも静かなグルーブの繰り返しでじわじわ盛り上がっていくもの。Negiccoのレパートリーの幅をさらに広げる一曲になると思った。

ここで、場内にスマホの着信音が響く。

何だろうと電話に出るNegiccoメンバー。

電話は去年共演したエビ中メンバーからで「2019年新春エビネギ2マンを東京と新潟で開催する」という話に。

仲良し二組による2マンの再びの開催は、会場にいるNegiccoファンを盛り上げるに十分だった。

・・・という発表からの「ともだちがいない!」という小芝居的な展開、そしてライブは終盤へ。

穏やかだが高揚感のある「ライフ・イズ・キャンディ・トラベル」(伴奏の中心に据えられているホーンセクションは残念ながらオケであった)そして、畳み掛けるような「さよならMusic」。

ちょっとぽんちゃの声が辛そうに聞こえるところもあるが、全体の高揚感がそれを上回っている。

「本日がスペシャル!」に続いて、エビネギ開催の余韻が残る中での「ねぇバーディア」で会場は沸騰し、本編は幕を閉じた。

客席から「アンコール!」「ネギ!」という恒例のコールが起こって再びメンバーを迎える。


3人だけで登場し、かえぽがピアノに座って「愛は光」を。

サプライズのピアノ演奏に盛り上がる場内。

かえぽのピアノは基本的にテンポもブレず、しっかりと鍵盤を叩いていく。

危なくなりそうなところでは、Nao☆ちゃんやぽんちゃが「息を合わせる」ように身体を近付け、目を合わせる。

音楽が止まるようなことはなく、むしろ清らかで端正な印象を残して演奏が終わる。

今日2回目の「じっくり聴かせる」コーナーは、客席からの拍手喝采を巻き起こした。

あとでかえぽが明かしたところでは長谷さんからの音源を耳コピしたそう。

dimのようなちょっと難しいコードも迷わずに弾いていて素晴らしいと思わずにはいられなかった。


ここでストリングスとピアノも加わって、お約束の「圧倒的なスタイル」。

世田谷区民会館でもラインダンスで一体感をもたらし、最後は「トリプル!WONDERLAND」で本当の最高潮に達した。



Negiccoはこの夏に結成15周年を迎える。

7月10日には「スマホには映らない」を含むアルバムも発売されるということも発表され、夏に向けてさらに盛り上がっていくことになるだろう。

波乱万丈のNegiccoの歴史の中でも、ここ数年のアイドル業界の動きは決して小さな影響ではないと思うが、そんな荒波の中で粘り強く活動を続けていけるであろうと確信させられるような温かいステージだった。

また東京でのホールコンサートが開催される日には、ぜひ知り合いを誘って出向きたいーそう思わずにはいられないホールワンマンだった。

(セットリスト)

0 OPSE
1 ネガティヴ・ガールズ!
2 RELISH
MC
3 パーティーについて。
4 サンシャイン日本海
5 カリプソ娘に花束を
MC近況
6 江南宵唄
7 土曜の夜は
MCグッズ
8 Falling Stars
9 矛盾、はじめました。
MC
10 スマホに写らない(初披露)
11 グッデイ・ユア・ライフ(高速道路ソング)
エビネギ発表
12 ともだちがいない!
13 ライフ・イズ・キャンディ・トラベル
14 さよならMusic
15 本日がスペシャル!
16 ねぇバーディア
(アンコール)
en1 愛は光(Kaedeピアノ)
en2 圧倒的なスタイル
en3 トリプル!WONDERLAND