ブラック・イズ・ビューティフル。
世界的ヒット作になった『ブラックパンサー』(2018年、アメリカ)を観た。
マーベルコミックのヒーローの一人で、アベンジャーズの次回作にも登場するブラックパンサーの単独作品。
主演のチャドウィック・ボーズマンも黒人なら、周囲を固める俳優陣も黒人。
監督・脚本のライアン・クーグラーも黒人。
基本は、ヒーロー物、アクション物だが、「ライオンキング」的なエキゾチズムの上に「バーフバリ」の王位継承のテーマも重なる。
一方で、機会平等、多様性的な意味で、総じて21世紀的なポリコレにも抜かりなく配慮。
黒人ばかりの世界の中で登場するアメリカのCIA役に巻き込まれ系マーティン・フリーマン。実にいい味。
911以降、「正義とは何か」みたいな「悩めるヒーロー」が増えているが、この作品のヒットを見るに、やっぱりアメコミ映画のヒーローにはこういう分かりやすい姿が求められてるんだろうな。