第6回アイドル楽曲大賞2017に投票した

今年も締め切り日に投票。

毎年言ってるけど、今のシーンで「インディーズ5位まで」は少ないね。

メジャーアイドル楽曲部門

1位 プロミスザスター / BiSH

坂道一強時代となった2017年のメジャーシーンの中で、ほぼ唯一と言っていいほど希望を感じさせたBiSH。そんな彼女たちを象徴するような曲。

2位 夢で逢えるから / 吉木悠佳

リーダーを務めるParty Rockets GTのロック路線とは全く別のAORというかR&Bを感じさせる吉木ソロ。中でも「パティロケ解散」を想定して歌詞が書かれたというこの曲は切なさと覚悟が滲む。

3位 わたし時々、魔法少女 / 虹のコンキスタドール

イントロからして小沢健二の「ラブリー」オマージュだが、歌詞はコスプレ少女の苦悩と自己肯定を描いた虹コンらしいナンバー。青組の蛭田愛梨ちゃんが歌うと破壊力倍増。

4位 water lily ~睡蓮~ / 東京女子流

2017年、TIFや@JAM EXPOへの出演でアイドルシーンに戻ってきた女子流。音楽的・表現的には「戻ってきた」ということではなく、確実に新境地を切り開いている。そんな彼女たちを象徴するような最新ナンバー。ダンスとボーカルのコンビを存分に堪能したい。

5位 風のミラージュ / さんみゅ~

サンミュージックのこれまでのアイドルのエッセンスを取り入れた切なさ溢れる良曲。ライブでの歌唱力もメキメキと付いていて、音源を上回るパフォーマンスが楽しめるようになっている。

インディーズ/地方アイドル楽曲部門

1位 3WD / Task have Fun

今年の夏フェスを文字通り「席巻」したと言っても過言ではないナンバー。話題性の作り方も完璧だった。

2位 真夏の恋のファンファーレ / ハコイリ♡ムスメ

シティポップの要素を取り入れるアイドルが増える中で、ハコムスが今年の夏にリリースした楽曲。ハコムスらしく、80年代あたりの山下達郎とかオメガトライブみたいなテイストで仕上がっている。メンバーによるパフォーマンスも「あの頃」の時代性をオマージュしたものになっている。

3位 好きな曜日はxx / パンダみっく

いま一番ライブが熱いアイドルは、実はパンダみっくだと思っている。去年から、ゴリゴリのロック系のカバーを中心に活動してきたが、オリジナル曲も順調に増え、ついにリリースしたファーストシングルがこれ。期待を裏切らないどころか軽々と超えてきた。全員中一ということで今後の成長も楽しみ。

4位 夢見る花小路 / RYUTist

毎年良質なアルバムをリリースし続けている。今年も良作だったが、中でもこの「夢見る花小路」は、小洒落た要素を入れてきていて、RYUTistの新たな境地を開いたと言える一曲。

5位 360°シューティングガール / 桜エビ~ず

スタダにいながらスタダっぽくないグループの筆頭格とも言える桜エビ〜ず。今回待望のファーストCDがリリースされたが、この曲はディスコファンクなナンバーで松井時代の女子流とかGALETTeを彷彿とさせるナンバー。理屈抜きに踊って楽しめる。

アルバム部門

1位 『Blue Ocean Fishing Cruise』 / つりビット

つりビットが満を持して投入したセカンドアルバムは、シティポップのフレイバーが効いていて統一感のあるコンセプチャルな手触り。シングル曲・カップリング曲が多めなのだが、そう感じさせないのは、常にブレない音楽作りあってこそ。決して色褪せないエヴァーグリーンな一枚。

2位 『cocoon ep』 / sora tob sakana

思春期のメンバーの成長に合わせて、新しい楽曲も「成長」しているところがオサカナの凄いところ。複雑さを増しつつ、強さもにじませるこのミニアルバムは、最近のオサカナの境遇に重なる一枚。3年連続オサカナに投票しているが、飽きないどころか、これからの展開に期待が膨らむばかり。

3位 『WHY@DOLL』 / WHY@DOLL

ものすごく尖ったところがあるかといえばそうではないのだけれど、楽曲のクオリティ、ライブのパフォーマンスにおいて、今のほわどるほど安定感のあるところもまた少ない。激動のアイドル界における「良心」みたいな存在になりつつあるが、この世界が続いていくことを願うばかり。

推し箱部門

ハコイリ♡ムスメ

2014年に「女優志望の女の子7人」で結成されたグループ。実際に女優の道を選ぶなどしてオリジナルメンバーの多くが卒業し、その後加入した2〜4期のメンバーが大半になっているが、活動内容が全くぶれることなく、むしろ磨きがかかっている。

カバー曲のレパートリーは季節ごとに一新され、季節感あふれるオリジナル曲を年に4曲リリースするという運営の方針もしっかりしているし、運営の目指すグループ像をメンバーが十分に理解して活動しているところが推せる。進学を控えたメンバーを「一時活動休止」として学業優先とし、残りのメンバーたちで活動を支えるという運用も、世知辛い今の世の中ではホワイトさが際立つ。

事実上唯一のオリジナルメンバーとなったリーダーの我妻桃実が、経験の浅い3期生・4期生を率いるチームワークも見所。特に4期生の寺島和花・塩野虹・戸羽望実が毎日成長していく姿から目が離せない。