IDOL NEWSING LIVE4@代官山LOOPまたはローカルアイドルバブルの終焉

岩手在住のアイドルネッサンス百岡古宵と、同じく岩手在住のハコイリ♡ムスメ・戸羽望実が、代官山で共演する!

ということで、ILLNIALのリリースイベント「IDOL NEWSING LIVE4」を観に、代官山LOOPへ。

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オープニングアクトに続いて、4組のゲストが登場。

ハッピーくるくる

初見。

低音のブーストされたEDM系の打ち込みに和音階と和楽器のエキゾチックな楽曲。

原宿系の蛍光色のポップな衣装を纏った150cm2人のコンビのキャラクターと相まって「Kawaii」な雰囲気。

コンセプト的にはきゃりーぱみゅぱみゅっぽさあった。

二人とも身長150cmということで、低身長のかわいさがあったけれど、いかんせん代官山LOOPだとほとんどの人が見えないんだよね。

本人たちには責任はないけれど。

Summer Rocket

初見。

思春期の少女の世界観を体現したような世界観の楽曲。生楽器の音も迫力があるトラック。

清楚な衣装の4人の少女たちが精一杯に歌って踊る姿に大きな伸び代を感じさせるパフォーマンス。

今月4thシングルが出るそう。個人的にはめちゃめちゃ好み。

終演後にCDを買いに物販に行こうと思ったけど、代官山LOOPで終演後特典会4組同時開催というカオスで、動線がどうにもならずに断念。

これも、運営やメンバーには責任はないけどね。

アイドルネッサンス

石野理子が欠席(恐らくは来週の自身の生誕ライブの準備のため)。

これまでもしばしばそうであったように、原田珠々華が石野のパートをよくカバーし、全体としては違和感のないパフォーマンス。

この日は、南端まいなと野本ゆめかのコンビの出演もあるということで、アイドルネッサンスのファンが最も多く、会場の熱量も高くなった。

得意のノンストップで7曲を披露。

久しぶりに「7人のアイドルネッサンス」を観たけれど、「センター」を置くフォーメーションの美しさを堪能できた。

もう少し照明が明るいと細かいニュアンスまで楽しめたのだけれども、代官山LOOPにそれを求めるのは酷な話かもしれない。

(セットリスト)

1 太陽と心臓
2 交感ノート
3 YOU
4 6AM
5 恋する感覚
6 金曜日のおはよう
7 17才
MC自己紹介〜オリジナル曲告知〜終演後特典会告知

ハコイリ♡ムスメ

我妻桃実リーダー率いる7人のハコムス。

この秋冬のオリジナル曲「星降る夜の招待状」で、会場の空気を一変させると、自己紹介に続いて、少女のかわいらしさを全面に出した「恋のチャプターA to Z」と「犯人はあなたです」。

こういうフェスで「犯人はあなたです」がウケることがまたしても立証されたと思えるような盛り上がり。

そこから、オリジナル曲の「ハコいっぱいのプレゼント」、「さよならのプリエール」。

最後に塩野虹のキャンディーボイスが強調される「約束のポニーテール」。

6曲の間で、「静」と「動」の間を往復しながらも、確固たるハコムスの世界を示すようなステージだった。

1 星降る夜の招待状
MC自己紹介
2 恋のチャプターA to Z
3 犯人はあなたです
MC
4 ハコいっぱいのプレゼント
5 さよならのプリエール
MC
6 約束のポニーテール

まいな&ゆめか・Summer Rockets(ラップ)

そしてメインは、まいな&ゆめかとSummer Rocketsのラップ。

楽曲的にはなんというか勢いで押す系のラップで、まいな&ゆめかという「やり切る」系の二人のパフォーマンスには笑みが溢れたし、サマロケも新たな一面を見ることができた。

しかし、両組とも、オリジナルのグループの楽曲の方がいいと思ってしまったので、僕は、ラップとは相性が悪いのかもしれない。

まいな&ゆめかのアンコールもあったけれど、個人的にはアイドルネッサンスでの二人の方が好きだと思ってしまった。

特典会

サマロケのCDも欲しいし、アイドルネッサンスのメンバーとお話しもしたかったけど、代官山LOOPがカオスとも言えるくらいに混んでいて、結局、ハコムスのみ。

コインロッカー前でのチェキとか、もういかにも代官山LOOOPって感じだったけど、いざチェキが始まったら、ネタというか大喜利的な感じのショットを狙って買い増しに行ったハコヲタの遊び心、いいよね。

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僕もそんな中の一人で、「上京してコインロッカーに荷物を預ける戸羽望実」的な。

雑感

アイドルネッサンスとハコイリ♡ムスメといえば、2014年のAKIBAカルチャーズ劇場の新人公演のライバルだったわけだけれども、ハコムス側では当時のメンバーはぽにょだけになっていて、そういう文脈での<物語>はだいぶ希薄になった感じ。

むしろ、岩手から通うアイドル同士の「百岡古宵と戸羽望実の共演」っていうアングルの方が個人的にエモーショナル。


新幹線で片道2時間以上かけて東京でアイドル活動をしている二人。

いずれも現在の東京でのグループ活動の前には地元のアイドルグループでも活動していた。

そんな二人の姿を見ながら、2010年代前半のローカルアイドルブームはバブルとしては確実に終わっていることを改めて実感した(もちろん、全部がダメという単純な話ではなく、あくまで市場規模と投資額の話)。


ラストアイドル」で、山形在住の阿部菜々実や、愛知在住の大森莉緒と行った非首都圏在住アイドルにスポットライトが当たっているのも決して偶然ではないし、48G、坂道、ハロプロでも同じような元ローカルアイドルのリクルーティングが目立っている。


多くの困難を乗り越えながらも、東京で活躍することを夢に抱いて活動するアイドルたちを応援したい、と思わされるイベントだった。

って、ちょっとイベントの趣旨からズレた感想かもしれないけどね。