映画『LOGAN/ローガン』

公開されて間もない『LOGAN/ローガン』を観に行った。

一応、X-MENシリーズの世界観ではあるが、プロフェッサーは90歳の老人で要介護、それを介護するのがこれまた高齢のウルヴァリンという状況。

アメコミとかヒーローとかそういう感じではなく、見える光景は「マッドマックス」とか西部劇とかそんな感じ。

ミュータントも人間も信じない無頼派と呼ぶべきウルヴァリン=ローガンが、高齢の「親」を看護しながら自身にも訪れる衰えにも向かい合う。

そんな中で、11歳の少女と運命的な出会いを果たし、やがて彼女に希望を見出し、最後には保護者ヅラで自分を犠牲にしてでも未来を託そうとする。

個人的なことを言えば、自分自身の姿とも重なるものがあって、かなりシンクロさせられるものがあった。


11歳の少女・ローラを演じたダフネ・キーンは存在感がものすごくて、『LEON』のマチルダや、『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツを彷彿とさせる感じ。

「目力」だけで演技が出来てしまうし、口を開けば、英語とスペイン語の両方で堂々とした演技ができる。

スター・ウォーズ』シリーズもそうだけれど、最近は、女性が男性の後を継いで主人公になる作品が増えているが、このシリーズもローラを中心にした物語展開になるのかな、と思わせるような展開、そしてエンディング。

良くできた映画だが、あまりに渋くて、爆発的にはヒットしないだろうなという感じもした。まあ興行収入的なことはどうでもいいか。