「アイドルネッサンス部」によるジョイント公演「愛するネッサンス!!」(昼の部・夕方の部)が、渋谷WWWで開かれた。
(アイドルネッサンス・原田珠々華による手描きウェルカムボード)
「アイドルネッサンス部」とは
2015年10月5日、アイドルネッサンスの運営が、「アイドルネッサンス部」の名前で「候補生の育成を開始する」と発表した。前月末にメンバーが1名卒業したタイミングだった。このとき初めて僕は「アイドルネッサンス部」という名前を目にした。
3か月後の2016年1月3日、「アキバで2016年始めるネッサンス!!」で、9名の候補生が初めてアイドルネッサンスのファンの前に姿を見せた。
アイドルネッサンス候補生は3か月に亘る定期公演を実施。千秋楽となる4月17日の公演では、ファンによる投票もあり、各候補生が涙のアピールを行った。
そして6月11日、「新体制お披露目するネッサンス!!」で、アイドルネッサンスに候補生2名が合流し、残る7名の候補生と宮本茉凜でAIS(アイス)が結成されることが発表され、お披露目のライブが行われた。
あれからさらに3か月。
アイドスネッサンスは、東名阪仙のツアーを成功させて、最大規模のZepp DiverCityでのワンマンを発表。
AISは、ファーストCDをリリースし、AKIBAカルチャーズ劇場での新人公演を経て、10月からの月イチ定期公演が決定。
去年の10月には「6名・1グループ」だったアイドルネッサンス部が、1年足らずの間に「15名・2グループ」の大所帯へ。
アイドルネッサンスとAISが、それぞれ一回りも二回りも大きくなった姿を見せてくれることを期待して、僕はこの日のジョイント公演に足を運んだ。
昼の部
開演時間。WWWはほぼ満員に近いような状態。
照明の消えたステージに白い衣装に身を包んだ15人のアイドルネッサンス部メンバーが勢揃い。
スポットライトがつくと一気にまぶしい光景が目の前に広がる。
「17才」、「ドキッ!こういうのが恋なの?」と、それぞれのデビューCDを連続で。
全員の自己紹介の後は、AIS(アイス)によるライブ。
「こいしょ!!!」「マジ グッドチャンス サマー」「完璧ぐ〜のね」。
AISの場合、「21世紀のアイドルソング」をカバーしているから、冒頭からリミッターが外れるような楽しさがある。
そして、この日のために用意された新曲はtomboy(ソニン+大沢あかね)の「Superstar」。
大人っぽい曲なのに背伸び感なくクールに決める姿に胸が熱くなった。
個々のメンバーについては書かないつもりだけれど、成長した朝熊萌のボーカルに圧倒されたことだけは書いておきたい。
「愛のナースカーニバル」「Faraway」「Over the Future」とAISのレパートリーから披露して、最後はアイドルネッサンスの曲「Yeah!Yeah!Yeah!」。
いつ練習したんだろうというくらいに表現の幅が広がっている。
ここでアイドルネッサンスのメンバーと入れ替わり。
AISの「キャプテンは君だ!」を交換曲として歌唱。AISとは全然違った味わい。
「旅する花の物語」「星のラブレター」「トラベラーズ・ハイ」「君の街まで」と、ツアー曲中心に披露した後、「流星のサドル」「ドカン行進曲(己編)」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「太陽と心臓」。
今週末の@JAM ナタリーEXPO 2016では、THEイナズマ戦隊とのコラボも予定されているということで、「ドカン行進曲(己編)」の生バンドバージョンが聞けるのかもしれない。
最後、再びAISも合流し、全員で「スイミング」を聞かせる。
圧巻の光景。
アンコールでは同じく全員で「Dear, Summer Friend」。
「夕方の部はまたガラッと変わりますよ」と期待を持たせて、昼の部が終った。
(昼の部=セットリスト)
(アイドルネッサンス+AIS)
1 17才
2ドキッ!こういうのが恋なの?
(AIS)
3 こいしょ!!!
4 マジ グッドチャンス サマー
5 完璧ぐ〜のね
6 Superstar/tomboy(ソニン+大沢あかね)(初披露)
7 愛のナースカーニバル
8 Faraway
9 Over the Future
10 Yeah!Yeah!Yeah!(交換曲)
(アイドルネッサンス)
11 キャプテンは君だ!(交換曲)
12 旅する花の物語
13 星のラブレター
14 トラベラーズ・ハイ
15 君の街まで
16 流星のサドル
17 ドカン行進曲(己編)
19 あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
20 太陽と心臓
(アイドルネッサンス+AIS)
21 スイミング
(アンコール)
en1 Dear, Summer Friend
夕方の部
昼・夕方の2公演だが「内容はガラッと変わる」という予告通り、夕方の部は全員「アイドルネッサンス部T」で登場。
全員で「ドキッ!こういうのが恋なの?」を。
昼の部よりさらに客席の密度が高いが、この曲が始まると瞬間沸騰したように熱くなる。
次はまさかのシャッフルユニット。アイドスネッサンスとAISのメンバーが混合しての披露。
アイドルネッサンスの石野理子、AISの徳久陽日というそれぞれのグループの「歌姫」が共演する「初恋」。
南端まいなと百岡古宵が入って別の破壊力になった「こいしょ!!!」。
シャッフルユニット楽しすぎる。
アイドルネッサンスが、「恋する感覚」「テレフォンNo.1」「金曜日のおはよう」の3曲を歌い、「ここまで恋の歌で、恋に気づいてから電話を待って、そして金曜日のおはよう」というセトリの解説をメンバーが行う。
AISにバトンタッチし、「無条件☆幸福」「完璧ぐ〜のね」「キャプテンは君だ!」の3曲。
ここでまたシャッフルへ。
「マジ グッドチャンス サマー」では、石野理子がリードを取る。
AISで徳久陽日のパートを歌い、間奏で台詞では「ねえ、今日友達んち、はるちゃん。うん、はるちゃんち。泊まってきてもいいでしょ」と徳久の名前を入れる。普段のライブでここは他のメンバーの名前を呼ぶところだが、自分の名前を入れることのないはるかちゃんに対するりこちゃんんの優しさを感じたし、「友達ちんち」のアクセントが微妙に広島弁だったのめっちゃ萌えた…
そして、次のシャッフルは、ピンクのつなぎの衣装で登場。
2014年のユニコーンのライブに、アイドスネッサンスがフラフーパーズで登場したときの衣装。
今年のAISのライブで2度ほど着るのを見たけれども、アイドルネッサンスメンバーが着るのを再び見ることができるとは!
2年前のアイドルネッサンスの新人公演以来。
2014年8月8日にこの衣装を着て初披露されたユニコーンの「PTA〜光のネットワーク〜」とか最高すぎる。
前前前世から探し続けていたような、時空を超えて巡り合ったような感動は、僕の中では「君の名は。」を超えた(大げさ)。
続いてAIS。
新曲「Superstar/tomboy」「スイミング」「Faraway」と幅のある曲をじっくりと聞かせる。
そしてアイドルネッサンス。
「Lucky」「シャングリラ」「Good day Sunshine」。
「Lucky」の石野・新井のツインボーカルは、やはりルネッサンスならではの魅力。
そこからの「シャングリラ」のあらちゃんセンターのダンスに痺れた。
最後に全員で「17才」を歌って締めくくったが、アンコールに応えて全員で「Dear, Summer Friend」を。
(夕方の部=セットリスト)
(アイドルネッサンス+AIS)
1 ドキッ!こういうのが恋なの?
(シャッフル)
2 初恋
3 こいしょ!!!
(アイドルネッサンス)
4 恋する感覚
5 テレフォンNo.1
6 金曜日のおはよう
(AIS)
7 無条件☆幸福
8 完璧ぐ〜のね
9 キャプテンは君だ!
(シャッフル)
10 マジ グッドチャンス サマー
11 PTA〜光のネットワーク〜 (*フラフーパーズ衣装)
(AIS)
12 Superstar/tomboy
13 スイミング
14 Faraway
(アイドルネッサンス)
15 Lucky
16 シャングリラ
17 Good day Sunshine
(アイドルネッサンス+AIS)
18 17才
(アンコール)
en1 Dear, Summer Friend
「アイドルネッサンス部」という可能性
アイドルネッサンス、キャリア2年半。
AIS、キャリア約3か月。
その2組によるジョイント公演だったが、単なる「2マン」に終わることなく、お互いの曲交換、シャッフルユニットの編成、そして全員によるパフォーマンスを見せてくれて、まさに縦横無尽。
「1+1」が3にも4にもなるような2マンライブ。
去年の10月に6人だったアイドルネッサンス部だが、候補生の募集を開始してからわずか1年足らずで15人に増え、その15人でここまでのステージを見せるというというのは本当に驚異的だと思う。
多少大げさに言えば、「ハロプロ」とか「スタダ」とかいう括りと同じように、「アイドルネッサンス部」という括りで見せられる世界があるというlことがよく分かるジョイント公演だった。
両方のグループがこれからも上を目指していくことで、そして刺激し合って行くことで、「アイドルネッサンス部」の世界はさらに広がるだろうし、そこに磨きがかかっていくだろう―そんな可能性を見ることができた。
ということで、これからもアイドルネッサンス部からは目が離せない。そう思っている。