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特別展「古代ギリシャ」@東京国立博物館

イギリスの国民投票でEU離脱が僅差で過半数となり、残留を訴えていたキャメロン首相は辞任を表明した。

通貨としてポンドを維持していたイギリスは、いざというときに離脱するという選択を行うのは他国に比べれば容易ではあったと思うが、世論を二つに分かつほどの争点であった。

背景には、中東でのISISの勢力拡大に伴う欧州への難民増加、そしてギリシャなどの財政赤字国への負担などの問題がある。

そう、ギリシャ

現在ギリシャがEUにとってお荷物的存在であることは否めないが、欧州人が彼らに対して同朋意識を持ち続けているのは、その高度に発達した古代文明が欧州の源流になっていることを理解しているからだろう。

そんな古代ギリシャを特集した美術展が、東京国立博物館で始まった。

www.greece2016-17.jp

エーゲ海、ミノス文明、ミュケナイ文明、アルカイック、クラシック、オリンピック、マケドニア、ヘレニズムとローマと編年的に325点を展示。

欧州の美術館・博物館にあるような大きな彫刻こそないものの、国立博物館も大容量のスペースをぜいたくにつかい、しかも内装などの装飾でコーナーごとに雰囲気を演出する圧巻の展示。

じっくりと観賞することで、古代文明の息遣いを感じられた。

個人的なハイライトは紀元前8世紀くらいの古代オリンピック

「健全な魂は健全な肉体に宿る」という言葉を彷彿とさせるような肉体美を堪能できる。

開催期間は9月19日までとけっこう長く、夏休みを通じて学生の動員も期待できる。ギリシャの外貨獲得にも貢献するのではないだろうか。