本当はずっと君の事を
どこかでわかっていた
見つかったって
届きはしない
だめだよ 泣かせないで
そう言い聞かせた
(「君の知らない物語」(supercel))
今年1月にお披露目された9人の候補生の去就が注目されていたアイドルネッサンス部。
今日は、虎ノ門ニッショーホールで、「新体制お披露目するネッサンス!!」と銘打たれたワンマンライブが開催された。
アイドルネッサンスにとっては初の本格的なホールワンマン。
定員742のところ、座席は7、8割くらい埋まっている。実質動員600くらいか。
アイドルネッサンスにメンバー追加
開演時間15時を少し過ぎたところで、冒頭、ステージ上のスクリーンに動画が映し出される。
候補生9人の中から、「すずか」こと原田珠々華と「ゆめか」こと野本ゆめかの2名が、アイドルネッサンスの新メンバーに加わることが告げられる場面。
そして、この2人を加えた「8人のアイドルネッサンス」がステージに姿を現す。半袖の新衣装。
珠々華ちゃんは下手から二人目。
ゆめかちゃんは上手から二人目。
アイドルネッサンス新体制の最初の曲は、オリジナルメンバーのデビュー曲である「17才」。
続いては「ミラクルをキミとおこしたいんです」。
珠々華ちゃんの真剣なまなざし、ゆめかちゃんのまぶしい笑顔。
アイドルユニットのメンバーの追加は、コアなファンの間で賛否両論を起こすこともあるが、今回は手続きも結論も文句のつけようがない。
「新しいアイドルネッサンス」はいままでのカラーをしっかりと残しながら、新しい輝きを帯びているように見えた。
妹ユニット・アイス
8人が一旦退場すると、ステージ上のスクリーンには再び候補生が映し出される。
徳久陽日(はるか)、橋本麗愛(れな)、島崎友莉亜(ゆりあ)、朝熊萌(もえ)、磯前星来(せら)、関澤朋花(ともか)、栗原舞優(まゆ)の7人に加えて、アイドルネッサンスの宮本茉凜(まりん)が兼任して新ユニットを結成すると。
新ユニットは21世紀のアイドルソングをカバーするというコンセプトで「ALL IDOL SONGS」の頭文字を取って「AIS(アイス)」と命名される。
ステージには、純白のポロシャツにパニエスカートにヘアバンドというアイスメンバー8人が登場。宮本茉凜が登場したところで、なぜか客席から笑いが起きる。
指導とかチームの取りまとめはもちろんだけど、こういう「場」の張りつめた空気を一瞬で和ませるというのも、ベテランである彼女に期待された役割なんだろう。カントリーガールズのももち的な。でも、ベテランって言っても茉凜の場合、キャリア2年の15才なんだけど…
8人の新ユニット・アイスは、「無条件☆幸福」(アイドリング!!!)、「ドキッ!こういうのが恋なの?」(キャナァーリ倶楽部)、「Over The Future」(可憐Girl's)の3曲を披露。アイドルノリの色が強いけれども、その中でもロック色の強い「Over The Future」の迫力はボーカル、ダンスともなかなかで、その辺にアイドルネッサンス部のDNAを強く感じた。
妹ユニットを作る場合には、本体とカラーの違いを示すのが常道だけれども、事前に予想された通り「アイドルソング特化」でのカバーユニットになった。これで両者の棲み分けははっきりすると思う。
もしかしたら、活躍の場所も変わるかもしれない。
アイドルネッサンスはロックフェスに、アイスはアイドルフェスに、みたいな。
アイスは、7月2日・3日のアイドル横丁夏まつり!!に出演することと、7月19日のOTODAMAにオープニングアクトで出演することが告知された。
まりんちゃんが「対バンに出演」ってMCしているときに、明らかに頭の中に「?」が浮かんでる顔をしていたり、「タイバンって何ですか?」って聞いたりするメンバーの初々しさ。
そう言えば昔のアイドルネッサンスもすれてないところが新鮮だったよねと思い出した。
アイドルネッサンスの「東名阪仙ツアー」
ここでステージのメンバーは入れ替わり、アイドルネッサンス8名が登場。宮本茉凜ちゃん忙しい(笑)
「YOU」「Good day Sunshine」という人気曲2曲の連続に続いて、MC。
7/26にアイドルネッサンス第6弾シングル「君の知らない物語(supercell)」をリリースすると発表。8人体制になって初のシングル。アニメ『化物語』のEDとして有名な人気曲。
カップリングは渡辺美里の「夏が来た!」とスキマスイッチの「トラベラーズ・ハイ」。アイドルネッサンスは「YOU」「夏の決心」「Rain」など大江千里のカバーとの相性がいいが、待望の渡辺美里の初カバー。楽曲は大江千里だけれども。そして初スキマスイッチ。
告知はさらに続き、アイドスネッサンスは、この夏に1stツアー「君の街まで訪ねるネッサンス!!」を敢行すると発表。初の東名阪仙ツアー。
7/30(土)新宿BLAZE
8/13(土)仙台darwin
8/26(金)名古屋M.I.D
8/27(土)大阪・梅田シャングリラ
ゆめかちゃんはどこも行ったことがないそうだし、珠々華ちゃんは全部行ったことがあると言っていたけれど、アイドルネッサンスの記念すべき1stツアーとなれば、これは行くしかない。
ここまで告知が続いた後、来月発売されるシングルのタイトル曲「君の知らない物語」(supercell)をいきなり初披露。
ピアノの印象的なイントロから石野理子の歌い出しでぐっと世界に引き込まれる。
夏の天体観測がテーマだけども、人に恋する胸の想いを歌った名曲。
つりビットの「真夏の天体観測」ともども、夏の夕暮れのフェスに似合いそうな天体観測ソング。実にエモい。新メンバーの二人を含めて全員にソロパートがあって、聴かせどころ満載。
会場からの拍手喝采に続いて、「恋する感覚」「太陽と心臓」「Yeah! Yeah! Yeah!」を3曲続けて披露。
6人フォーメーションから8人フォーメーションへの変更は容易ではなかったと思うし、特に新メンバーの2人にとっては新しい曲を覚えるのも大変だったはず。
だが、今日のステージからは不安な雰囲気は全く伝わってこず、むしろ今までよりも分厚くなって楽しさを増したような印象を強く持った。
アンコールでは、アイドルネッサンス8人に加えて、アイスの7名も登場し、ステージに15人が並ぶ。圧巻の眺め。
「アイドルネッサンスの夏と言えばこの曲」という曲紹介に続いて、アイドルネッサンス部メンバー全員で「夏の決心」を披露。純白衣装の15人が横一線に並ぶ光景はとにかく「眩しい」の一言。
ちなみに、ニッショーホールのI列で見たんだけど、ステージのメンバーと目の高さが同じになる神ポジションだった。上手寄りだったから、あらちゃんやゆめかちゃんからレスいっぱい。
「僕の知らない物語」を
思い返せば、去年の橋本佳奈卒業の直後に候補生の育成を開始すると発表したアイドルネッサンス部。
アイドルネッサンス本体には、スタダ的なアイドル性を持つゆめかちゃんと、文学的な雰囲気を秘める珠々華ちゃんの2名を加え、違和感のない増強を実現した。
他方で、残る7名の候補生出身者によるコンセプトの異なる「21世紀のアイドルソングカバー」新ユニット・アイスを結成、そこにリーダーシップのある宮本茉凜を兼任させるという盤石の布陣。
候補生育成の発表から約8ヶ月をかけてお披露目なったアイドルネッサンス部の新体制には納得感しかない。アイドルネッサンス運営にはかねて信頼感ばかりを抱いているけれども、今回の「新体制」も手堅さが光った。
これから先も、アイドルネッサンス部の<物語>を見ていこうと思う。「君の知らない物語」、つまり「僕の知らない物語」をね。
とりあえず、この夏は東名阪仙ツアーを中心に見届けたいと思う。
特典会
候補生時代から推していたメンバーということで、アイドルネッサンスでは原田珠々華ちゃん、アイスでは島崎友莉亜ちゃんの写真を購入。
アイドルネッサンス、アイスメンバー全員に今日の感想を伝えられた。
特に、候補生時代からアイドルネッサンス入りを切望していた原田珠々華ちゃんには「今日ここでまた会えると信じてました」と言葉をかけたんだけど、瞳をうるませて「私は皆さんにお会いできると思っていなかったので、本当にうれしいです」と声を震わせていた。もうこれは推すしかない。
あとは、ガンダムヲタの橋本麗愛ちゃんも会話で妙に波長が合った。ヤバいサイコフレーム共振しちゃう。。。「逆シャア」的な意味で。
お見送り会の最後には、メンバーからアイドルネッサンスとアイスの2種類のフライヤーをもらって、イベントの日程が重なったりしたらまた悩みが増えそうだよね…と贅沢な悩みを早くも妄想している。
(アイドルネッサンス新体制)
1 17才
2 ミラクルをキミとおこしたいんです(新ユニット・アイス)
3 無条件☆幸福/アイドリング!!!
4 ドキッ!こういうのが恋なの?/キャナァーリ倶楽部
5 Over The Future/可憐Girl's(アイドルネッサンス)
6 YOU
7 Good day Sunshine
8 君の知らない物語/supercell(初披露)
9 恋する感覚
10 太陽と心臓
11 Yeah! Yeah! Yeah!(アンコール:アイドルネッサンス+アイス)
en1 夏の決心