つりビット「月曜フィッシング劇場2016〜歌って踊って釣らNIGHT!!〜」vol.1@AKIBAカルチャーズ劇場

つりビットのAKIBAカルチャーズ劇場での定期公演が始まった。

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つりビット初の「定期公演」

月曜日夜のAKIBAカルチャーズは、2014年新人公演の勝者アイドルネッサンス、2015年新人公演の勝者わーすたが定期公演を行っていた重要な枠。

つりビットは2013年結成なので、それらのグループよりも長いキャリアを持っているのだが、それに相応しいライブを見せてくれるのだろうか―そんな期待を抱きながら、劇場に足を運んだ。

開演1分前。

満員にはなっていないが、初回にもかからわず、椅子も立ち見スペースもそれなりに埋まったAKIBAカルチャーズ劇場。外国人のアイドルファンも姿も何人か見える。

舞台の袖からは、「みずき!なつき!あや!さくら!あゆ! つりビット、いくぞー!」というメンバーの気合いを入れる声が聞こえてくる。いよいよだ。

「スタートダッシュ!」な前半

「スタートダッシュ!」のイントロに乗ってメンバーがステージに登場。紺と白の制服衣装。

記念すべき定期公演の一曲目は「スタートダッシュ!」。

客席からはクラップとコールの渦。曲のタイトルの通り、スタートダッシュなライブ。

そのアウトロからメドレーでつながって「はじめのキモチ」へ。ますます高まるクラップとコール。何この一体感。楽しい。

MCの自己紹介。

中学三年生に進級したあゆたんを除くと、みーちゃんは「大学生」になっていて、あや・さく・なつの3人には「高校一年生」になっている。

さくちんが、「定期公演には毎回テーマがあります」と発表。今日のテーマは「別れ、旅立ち、それは桜の頃に」だそう。

ここで、春の卒業ソングの「旅立ちキラリ。」、「道なき道を進む強さ」を歌う「サバイバルドリーム」、そして「負けないガッツ〜いつか世界を釣り上げます〜」を3曲連続で。

じっくりと聴かせる曲から、テンションを上げて盛り上げる曲まで、ブロックの中でも緩急を付けたセトリ。これを違和感なくつなげられるのはつりビットの凄いところ。

AKIBAカルチャーズのステージ後方のスクリーンも効果的に演出で使われ、今日のために周到な準備がされたことが分かる。

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(これは開演前のもの。曲想に合わせて、桜の花びらのような映像が流れたりしていた)

松田聖子のカバーも披露した後半

最年少のあゆたんがMCをリードし、この春に卒業・入学を経験した他の4人のメンバーに話を振る。「後輩から色紙をもらった」というちゃんあや、「卒業の歌で泣いたよね」というなっちゃん。「えっ泣かなかった…」とつぶやいたさくちん。みーちゃんは大学の入学式でスーツを着て、そのスーツ姿を見たメンバー達に冷やかされて「もう着ない!」と。

こういうワチャワチャしたMCもつりビットの魅力の一つ。

続いて「定期公演では、カバー曲も歌います」とアナウンス。

そして松田聖子の「蒼いフォトグラフ」を歌い上げる。

以前から、つりビットの曲は松田聖子の世界観とつながっているものも少なくないと思っていて、「裸足のマーメイド」とかタイトルがモロにそれだし、曲調としては「潮風日記」は「セイシェルの夕陽」っぽいなと。

そんな彼女達が歌う「蒼いフォトグラフ」。Aメロ・Bメロは、メンバーソロで順番に。サビは全員のユニゾンで。切なさと酸っぱさを交えた雰囲気に満ちていて、心に迫ってきた。

そこから「桜じゅうたん」と「おさかな形キャンディー」と連続で。楽曲のクオリティが高いので、松田聖子のカバーに続けても全く遜色ない。それどころか、むしろ自分達のオリジナル曲として完全に表現をものにしている。

クラップもコールも入らないけれども、アイドルソングを楽しむのに、テンプレ的に必ず入れる必要はない。こういう曲では、じっくりと味わうのがベストだと思っている。あくまで個人の意見だけれど。

最後に「春なので恋愛の歌も」というMCに続いて、「湖浮かぶ影は一つ 水面揺れるシルエット…」とちょっぴり大人っぽくしっとりとした恋愛を歌う「ムーンライトキッス」。これも松田聖子の世界から繋がっていても違和感のない曲。

じっくりと聴き入っていたら、次は\オレモー!/コールが炸裂する「恋愛戦線異常あり」。ローギアからトップギアにいきなりかわるようなテンションの切り替え。つりビットワールド。

最後は、6月15日にリリースされる「Chuしたい」。これもつりビットらしさが前面に出た明るくて楽しくて爽やかなギターポップス。

ここまで11曲・60分弱。充実しているとしかいいようがない。しかも楽しい。

カルチャーズでつりビットを観るのは初めてじゃなかったけど、ワンマンということで、徹底的に作り込まれた世界は最高。テーマによる統一感、緩急のついたセトリ、カヴァー曲の意外感…リリイベやフェスよりも、何倍も奥深くつりビットの世界を味わえた。

(セットリスト)

1 スタートダッシュ!
2 はじめのキモチ
3 旅立ちキラリ。
4 サバイバルドリーム
5 負けないガッツ〜いつか世界を釣り上げます〜
6 蒼いフォトグラフ/松田聖子
7 桜じゅうたん
8 おさかな形キャンディー
9 ムーンライトキッス
10 恋愛戦線異常あり
11 Chuしたい

販売会・特典会

販売会では、新曲の「Chuしたい」の予約のみ。

○全員握手:初回DVD付 1.6k または 初回AまたはB 各1k
○2ショットチェキ:メンバー個別ver(5種) 3枚 2.4k (撮ったチェキにサインをもらう場合は、+1枚 0.8k)

初回Aを買って全員と握手。

そして、メンバー個別Verを4枚買って、あゆたんとチェキ+サイン。

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「Chuしたい」のポーズで。

ライブの終わるときに、みーちゃんが「髪を下しているあゆたんと撮れるのは今日だけかも」とMCで言っていたので、その言葉に見事に釣られる。確かにあゆたんかわいいな。

握手会の話しとか、チェキやサインでの話しはいちいち書かないけれど、つりビットのメンバーはみんな利発で、気配りができて、かわいい。

つりビットは、この春から、ワンマン、定期公演、リリイベと、イベントが盛りだくさんなんだけれど、月曜日の夜の定期公演の見所の濃さは魅力的。

楽園はここにあったんだーと思わされる公演。できるだけ足を運びたいと思う。