三菱一号館美術館で開催されている「プラド美術館展」に行った。
(公式サイト):プラド美術館展—スペイン宮廷美への情熱 |三菱一号館美術館
中世の宗教画からルネッサンス、バロック、宮廷画を経て、最後はプライベート感のある19世紀作品という時系列で展示。
最小で5cm×7cmのものもあり、サイズ的には全体的に小ぶりなものが多い印象。
時系列で辿っていくことでスペインという国家の栄華と没落を浮彫にするような構成。
スペインといえばこの人というイメージのエル・グレコの作品は2点、スペインの重要な転換期に活動したゴヤの作品は6点。個人的にはこのあたりの作家の作品がもう少し充実しているとなお良かった。まあ、それを望むなら、マドリードまで足を運ぶべきなんだろう。
日本のアートファンは「印象派大好き」という印象があるが、スペインのこの展覧会は意外なほどに混んでいた。「プラド美術館」というブランドがものを言う世界なのかもしれないが、多くの人が宗教画を囲んで熱心に鑑賞する姿にはちょっと感動した。
全体としては満足できる展示。三菱一号館美術館の展示に外れなし、との思いを強くした。