アイドルネッサンス×大阪☆春夏秋冬@TSUTAYA O-WEST

TIFでは毎年「見つかった」と言われるアイドルが出るけれども、2015年に関しては大阪☆春夏秋冬ではなかったかと思う。

その大阪☆春夏秋冬とアイドルネッサンスの2マン。まさにいま勢いに乗って加速するアイドルユニットの東西対決ということで、キャパ600のハコながらチケットは早々にソールドアウト。

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当日の現場周辺は交通整理が出るほどの盛況。もちろん、近隣の会場の別のライブの影響もあるだろうが、やはりこのカードを見逃せないというファンが多いのだろう。

じゃんけんによる先攻・後攻

開演の10分前にステージに双方のメンバーが登場。今日はまだ先攻・後攻を決めていないということで、その場で3人ずつがじゃんけんすることに。

アイドルネッサンスの南端まいなと大阪☆春夏秋冬のMAINAによる「まいな対決」は最終戦へと温存され、最初の二組がじゃんけんしたところで、アイドルッサンスが2勝。最終戦を行うまでもなく勝敗は決したが、一応「まいな対決」が行われ、MAINAが勝利。2勝1敗となったアイドルネッサンスは「後攻」を選んだ。

大阪☆春夏秋冬

TIF2015で少し見ただけで、10曲以上聴かせるようなステージは初見。

明らかにMAINAの圧倒的な歌唱力が魅力だが、もちろんそれだけではなく、精密なフォーメーションダンスも目を惹きつける。

MAINAの歌い方は、まるでアメリカのDIVAのような感じで、これでどこまでノドが持つんだろうと余計な心配をしてしまったくらい。杞憂で終わればよかったは、途中の曲で明らかに調子が悪くなった瞬間があったが、すかさず他のメンバーがサポートに入った。

このチームワークこそ、このユニットの魅力かもしれない。

ファンの方も熱く、後方からの圧縮や、軽めのモッシュ、そして落ちサビでは2か所くらいでリフトも上がっていた。メガネがはじき飛んだり、そのメガネを誰かが踏んでレンズが割れたのをまた別の誰かが拾ったり、なかなか熱量の高い現場。

個人的には、ビターな味わいの楽曲は、完全に「アイドル」の範疇の外にあると思うが、こういう曲に関しては聴く人によって好みが分かれるだろうなという印象も受けた。

途中、メンバーを一人ずつ紹介していくという長い企画コーナーを挟んで全部で11曲を披露。

O-WESTのフロアは、しゅかしゅんのステージで温度が5度くらい上がったような感じがした。

(セットリスト)

1 ダンスナンバー
2 カメレオン少女
3 戸惑い
4 C'mon
5 妄想ラプソディ
6 ロミオ
7 SHINE
8 Kill the king
9 BABYCRAZY
10 Let you fly
11 DAWN OF MY LIFETIME

アイドルネッサンス

ファンが前後に入れ替わって、後攻のアイドルネッサンスの出番。

しゅかしゅんの楽曲のリズムとBPMに合わせるかのように「BANZAI」で入って、メンバーコールで一気に盛り上がる「PTA~光のネットワーク~」、そして代表曲でクラップが一体感を醸す「17才」。

自己紹介で新井乃亜ちゃんが「みなさん、もう出来上がっちゃってるじゃないですか~」って言っていたけれども、まさにしゅかしゅんがヒートさせた客席の余熱は、アイドルネッサンスが登場した時にも十分に残っていて、メンバーにもはっきりと分かるくらいだったろう。

「私たちアイドルネッサンスはいろいろな曲をカバーしているので、今日はかわいい曲も盛り上がる曲も聴かせたいと思います」というMCに続いて、怒涛の9曲連続ノンストップ。

かわいい曲調の「テレフォンNo.1」、幻想的な世界を見せる「タイム・トラベル」、そして指差しの「YOU」、一緒に手を振る「太陽と心臓」、これまたかわいい曲の「金曜日のおはよう」、フリコピとクラップの組み合わせで楽しめる「恋する感覚」と、ここまでアイドルネッサンスらしさ全開。

終盤は、対バンでの王道の流れとも言える「ドカン行進曲(己編)」「手を打ち鳴らせ‼︎」「ミラクルをキミとおこしたいんです」という攻めのセトリ。

しゅかしゅんファンも熱くなってジャンプしたり、コールしたりしている姿があちこちで見られた。まさに「火を点けた」というところ。

1 BANZAI
2 PTA〜光のネットワーク〜
3 17才
4 テレフォンNo.1
5 タイム・トラベル
6 YOU
7 太陽と心臓
8 金曜日のおはよう
9 恋する感覚
10 ドカン行進曲(己編)
11 手を打ち鳴らせ‼︎
12 ミラクルをキミとおこしたいんです
13 Funny Bunny

ここで一気に「ガリレオのショーケース」で駆け抜ける展開もあったかもしれないが、次のステージへと進んでいくアイドルネッサンスが最後に選んだ曲は、the pillowsの「Funny Bunny」。

「キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで走ってきた」と歌うことの曲で、高潔な魂を見せてステージを終えた。

アンコール・コラボレーション

アンコールの声に応えて、アイドルネッサンスの石野理子と大阪☆春夏秋冬のMAINAの二人の歌姫がステージに登場。
他のメンバーも一緒に、Olly Mursの「Look At The Sky」を聴かせる。原曲は坂本九の「上を向いて歩こう」。

最後に双方のユニットを代表して今日の感想を発表したが、アイドルネッサンスのリーダーの新井乃亜が「刺激し合える2マンだったので、ぜひまた次も」と言うと、会場が沸いた。


アンコールでは、石野理子とMAINAの表現の違いも際立ったし、もっと言えば、アイドルネッサンスと大阪☆春夏秋冬のスタイルの違いもははっきりとわかった2マン。


「2マンライブ」と言うと、無難なセトリになりがちなところ、今日はアンコールのコラボ入れて全25曲。セトリも、アイドルネッサンス側には相手のファンに刺さりそうな曲や独自性を出そうと練られた内容。

こういう2マンなら、同じ組み合わせで、また観てみたいと思わされた。