amiina presents「WONDER TRAVELLER!!!」act2@新宿RUIDO K4

凄まじい旅だったー

今回が2回目となるamiinaによるフェス「WONDER TRAVELLER!!!」。

今回は2日間開催となり、初日の出演者は、3776、エレクトリックリボン
デスラビッツ、Peach sugar snow/桃香、amiina。二日目の出演は、3776、校庭カメラガール、MIKA☆RIKA、sora tob sakanaamiina

僕は二日目を観に行った。

冒頭と出演者切り替えとエンディングで、司会者の男性がステージに登場して、旅気分を盛り上げてくれる。

最初の国(ここでは各出演者が旅先の国に見立てられる)は、3776。

3776

3776はゲストとしては唯一の二日間連続出演。amiinaとの音楽的な親和性も抜群だし、ほぼ同世代ということで、メンバー同士も仲が良さそう。

前日は新作を披露したが、この日は前日に続いて観に来た人への配慮から、前作『ラブレター』からの楽曲群を披露。

井出ちよのちゃんは喉の調子が良くなさそうで、5曲の予定を4曲に減らしていたが、独特の個性を持つMCを交えながら突っ走る。

「私大人っぽく見られるんですよ。この前大学生?って言われました。大学生でも高校生でも小学生でもありません中学2年生のちよのです」とか。

3776の音楽って、破滅していく世界に取り残された二人って感じがすごくしていて、それはプロデューサーの石田さんにとって、ちーちゃんがミューズだっていうことなんだろうと勝手に思ってるんだけど、そんなミューズのパフォーマンスを楽しめる僕らは幸福んだと改めて思った。

でも、「時空ラブレター〜アフター大噴火の世界」を聴いていると、大噴火後の世界でも、君と僕のセカイでロマンスが始まるかっていうとそうでもなくって、結局エゴとエゴが重なり合うことがないのを確認して朽ちていく…みたいな世界なんだろうなと。退廃的を通り越した達観というか。

でも、そんな3776のステージは僕を遠い時空へ誘ってくれた。


(写真は去年撮影したもの)

(セットリスト)

1 温暖湿潤山ガール
2 誰かのモノです
3 時空ラブレター〜アフター大噴火の世界
4 A∩B

校庭カメラガール

続いては校庭カメラガール。初見。

女性4人組だが、1人はDJとしてブースで操作をしたり、前に出てきたりする。終始フロントにいるメンバーは3人。

楽曲は、エレクトロ+ラップ+アイドルという感じ。

シンプルなビートに思わず身体が動き出す。フロア全体がトランス状態になるような盛り上がり。結果的には、ここで一気に高まった熱量がこの後も持続していったように感じた。

(セットリスト)

1 Happy Major
2 Her L Bo She
3 Tyranno
4 Unchanging end Roll
5 Swallow Maze Paraguay

MIKA☆RIKA

前回に続く2回目の登場。

ファンキーなHIP HOPで楽曲も相当クールだが、一卵性双生児という特性を最大限活かしたファッショナブルなルックスと、シンメトリーなダンス。

文字通りファンキーな「FUNKY OL〜仕事したくないよ〜」とか、JBをオマージュした「下っ端!」とか、いつまでも続いて欲しいと思わせる時間で、セトリとか全然分からないけど、理屈抜きに楽しめる。

最後にチルドな「ホシノフルマチ」になり、サプライズamiinaの二人が「drop」の衣装を着てステージに登場し、4人でコラボレーション。

年齢も世界観も違う組み合わせだけど、全然違和感ないどころか、MIKA☆RIKAの世界に新しい息吹を吹き込んだamiinaに感心した。


sora tob sakana

sora tob sakanaは、アイドルフェスで見ると突出した楽曲派に見えるが、amiinaフェスの出演者の中で見ると、未完の大器という印象。

それでも魂を削るようなステージは素晴らしい。クラップ中心だが大胆にフロアを移動するファンの盛り上げは、僕の知る中では、ドロシー現場を彷彿とさせた。

終盤の「魔法の言葉」から「夜空を全部」では、この5人が一緒に成長していく姿が見えるような気がして、なんだか泣けてきた。

(セットリスト)

1 Moon Swimming Weekender 
2 My notes
3 DASH!!!!
4 魔法の言葉
5 夜空を全部

amiina

そしてトリは主催のamiina。もうこの会場とイベントは彼女たち2人のホームだとばかりに、伸び伸びと、誰に気兼ねするでもなく、心いくまで自分たちの音楽を聴かせた。

いや、聴かせるという一方通行ではなく、フロアを一体感のある世界で包み込んだという方が正確かもしれない。

観客もそんなパフォーマンスに全力で応えるように、ときに踊り、ときに叫び、ときに歌った。

こんなに素晴らしい空間には滅多に立ち会えない。

僕はずっと前方で楽しんでいたのだけれど、ライブ終盤にはあえて会場の後方に移動し、逞しいメンバー2人と、幸福を噛みしめるように盛り上がる観客を眺めていた。

「いま、ここまでのライブのできる中学生アイドルは、amiinaの他にはあまりいないと高揚した気持ちになりながら…

年に何回も見ることのできない光景が目の前に広がっていた。

これを旅と言わずにいられようか。

(セットリスト)

1 ◯△□
2 monochrome
3 RunBlue
4 キーメーカー
5 Drop
6 マインドトラベル
7 illumina
(アンコール)
8 signal
9 Canvas

今後の活動予定

アンコールでamiinaメンバーから今後の活動について告知があった。

まず9月5日、新潟でamiina × RYUTist 「WONDER TRAVELLER in NIIGATA」を開催。これは楽曲派()にはたまらないイベントになることは間違いない。

そして、次回は12月13日、amiina 「WONDER TRAVELLER vol.3 in 新宿ReNY」を開催。

会場も大きくなるので、どんなゲストが来るのか、そして、どれくらい多くの人がamiinaのライブを目撃するのか、今からたのしみでしかない。

ReNYのフロアはただでさえ弱いので、すごく揺れそうだけど(笑)