「漲るネッサンス」とは
【漲る(みなぎる)】
1 水が満ちて、あふれるほど勢いが盛んになる。
2 力や感情などがあふれるばかりにいっぱいになる。
(「デジタル大辞泉」)
去年の7月から8月にかけて、AKIBAカルチャーズ劇場では、5組のアイドルが「デビュー直前アイドル5組新人公演~真夏のシンデレラたち~」として人気を競った。
観客から最も支持を集めたグループが10月からの定期公演を勝ち取るということだったが、熱い戦いを制したのはアイドルネッサンスだった。
昨年10月に「アキバで頑張るネッサンス」が始まり、好評を受けて今年1月には「アキバで高まるネッサンス」、そして今日、「アキバで漲るネッサンス」がスタート。
vol.1の本日は、前売りの番号の呼び出しは245番まで達し、他に当日券が40番くらいか。おそらく定員295名に近い人数まで入ったと思われる。平日18時開場という時間帯にもかかわらず、集客的には「漲る」レベルに達しつつある。
いきなり「漲る」パフォーマンス
開演時間18時30分。
アイドルネッサンスの代表曲をMixしたBGMに乗せて、スクリーンにはこれまでのAKIBAカルチャーズでの公演の様子が映し出される。「真夏のシンデレラ」→「頑張る」→「高まる」→そしてこの「漲る」へ。
いよいよメンバーがステージに登場。拍手喝采。
前回の定期公演「アキバで高まるネッサンス」の千秋楽で初披露した「空にまいあがれ(真心ブラザーズ)」でスタート。
それほど激しい曲ではないが、ボーカルがはち切れそうなほど力強い。
そこからノンストップで「17才」「YOU」「恋する感覚」「Good day Sunshine」と5曲連続でのパフォーマンス。
これだけの曲を連続で披露するのはアイドルネッサンス史上初。
ノンストップで次の曲のイントロが始まると、客席からはどよめきが起こる。僕も「Good day Sunshine」の始まったところで、予想を超え過ぎていて、思わず笑いが溢れてしまう。
自己紹介もHPもリニューアル
アイドルネッサンス初となる「5曲連続」を歌い終えたところで、新しい自己紹介。
これは今後現場で見る人のために詳細は書かないでおこうと思う。僕の印象を一言で言えば「なんかメジャー感出てきた」っていう感じ。
続いて、現在のアイドルネッサンスのHPに掲載されているメンバーの基本情報の一つ「100問100答」を公開で修正するネッサンス!企画へ。
進学したり、あだ名が増えたり、環境が変わったり、環境が変わらなくても、気分が変わったりというのを修正するとのこと。
7人全部で77件の修正箇所があるが、個人差が大きく、いちばん少ないかなぼんが4件、そして一番多いりこぽんが23件。理子ちゃん多すぎ(笑)
そんな中から各メンバーの修正内容を3つずつ抜粋してステージで紹介していたが、こんな感じで進行。
のあねぇ:高校の部活は「家庭科部」に入った。自分的には「お菓子部」と言っている。
なっこ:中学生の卒業式の思い出は「歌って泣いた」こと。
まいにゃ:「誰がモテそうか」という質問の答をまりんからこよちゃんに変更。一方で「誰が怖いか」という質問の答をこよちゃんからまりんに変更。
りこぽん:身長が156.4cmから155cmに縮んだ。もう成長期は終わった。小さい方がかわいい。 そしてグループでの役割は「厄介」へ。
こよちゃん:嫌いなものはマヨネーズを使ったものと、ラーメン (ここでまいにゃから「マヨネーズを使ったラーメンってなくない?」と安定のボケ)
まりん:趣味を「ヘアメイク」から「アイドル映像を見ること」に変更。そして、得意な科目を「国語、数学、理科、歴史」から「英語」へと変更(小学校時代に英検4級取得しているそう)
かなぼん:自分のオンナ度を、3.14%から50%へ変更(女子大生になったので)
楽しいトーク。こういうのを聞いているとどんどんメンバーのことが好きになっていくな。
後半も怒涛の「漲る」ステージ
続いてステージは後半へ。
Tパレット所属アーティストがピチカート・ファイヴの曲をカバーしたコンピレーションアルバム「アイドルばかりピチカート」(明後日発売予定)の中から、アイドルネッサンスがカバーした「エアプレイン」を初披露。
飛行機を模したミニマルなかわいいダンスと、ドールっぽいメンバーの表情。小西康陽ワールドもいける!
特に新井乃亜ちゃんが、普段の元気なキャラとは対極的なドールのような「無機質キャラ」を演じているような表情が、ピチカート・ファイヴっていう感じ。
昨日リリスクの「I.D.O.L.R.A.P」の完成度の高いカバーを聴かせてくれたばかりなのに、今日また完成度の高い新曲を見せてくれるとは。定期公演では毎回新曲を披露するのがお約束になっているけれども、やはり目の当たりにすると凄いと思わざるを得ない。
そして、「エアプレイン」の無機質なビートから「PTA〜光のネットワーク〜」へと自然なつながり。これの原曲は小西康陽がアレンジだから、親和性が高いはずだ。
再びノンストップのまま「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「ドカン行進曲(己編)」「ガリレオのショーケース」へ。
後半でも再びの5曲連続。しかも最後がアイドルネッサンスで最も熱い(と思う)「ガリレオのショーケース」とあって、劇場内はもう熱気で曇ってステージが見えないほど。
この熱気に包まれたままアンコールに突入し、最後は「どかーん」で、みんな親指を立てて、メンバーもファンも「どっかーん!」と叫んで、「漲るネッサンスvol.1」は幕を閉じた。
とにかく熱い公演。
これまで世に出た名曲に新しい息吹を吹き込み続けてきたアイドルネッサンスが、「漲る」という公演名をただの言葉遊びに終わらせるはずはなかったが、それは期待以上だった。
「頑張る」から「高まる」を経てさらに進化した「漲る」へー
日々進化するアイドルネッサンスの姿を、彼女たちのホームとも言えるAKIBAカルチャーズ劇場でしっかりと示してくれた。
(セトリ)
1 空にまいあがれ
2 17才
3 YOU
4 恋する感覚
5 Good day Sunshine
6 エアプレイン(初披露)
7 PTA〜光のネットワーク〜
8 あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
9 ドカン行進曲(己編)
10 ガリレオのショーケース
(アンコール)
en1 どかーん