東京女子流「TGS Acoustic vol.6」@AKIBAカルチャーズ劇場

女子流のTGS Acoustic最終回。今日は集大成。

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今日はメンバーは私服。思い思いの服を着ても、アーティスト宣言をしても、やはりアイドル性は隠せない。

ギターの福ちゃんの伴奏の「キセキ/Greeeen」でライブが始まる。

続いて、小西彩乃がピアノに加わって「ひまわりの約束/秦基博」。あぁちゃんのピアノはかっちりとしてメリハリがあっていい。そして、ピアノで弾き語る時のあぁちゃんの歌は、ひときわ表現力を増している。

MC。映画「ドラえもん」の主題歌で使われていたのをメンバーがみんな好きで、いつか歌いたいと言っていたのが実現したと語る。憧れに近付こうという女子流の想いを実現したステージになっていたと思う。

ギターの福ちゃんがいったん引っ込んで、小西彩乃のピアノ伴奏だけで「サヨナラ、ありがとう。」。この編成で聴くのは新鮮だが、鳥肌の立ちそうなほどの表現力。

終了後、メンバーが「みなさん静かに聞いていて…」と語ると、あぁちゃんが「いや、正しい聴き方だと思うよ」と反応。こういうあぁちゃんの感性は100%共感できるんだよね。

続いて、同じくあぁちゃんピアノ弾き語りで新曲「Stay with me」を。メインボーカルのひーちゃんの歌が、シンプルな伴奏で刺さる刺さる。

その「Stay with me」がオリコンウィークリー7位になったことの報告とお礼があり、ここからアカペラタイム。完成度をぐっと高めた「追憶」「Say long goodbye」を聴かせ、デビュー曲の「キラリ☆」へ。メンバーがハーモニーを楽しんでいるのがよく分かる演奏。ぐいぐいと前ノリでグルーブする。これがアコースティックの魅力。これが音楽の力。

エンディングを「物語りはここから始まる!」で切ってキレイに終わり、客席からは大きな拍手。メンバーから「みなさんも一緒にやりましょう」といって、観客も巻き込んで「物語はここから始まる!」を。

満面の笑みで「アカペラじゃないとこういうことではきない」「何事も挑戦ですね」「これからもアカペラは続けたい」と口ぐちに話す。自信を付けたような明るい表情。

再びギターの福ちゃんが合流し、「歩いて帰ろう/斉藤和義」。完成度は過去最高で、客席からは大きな手拍子。終了後は歓声が上がるほど。

MCで今日の私服のテーマが「春らしさ」であると。そこから、ひーちゃんが「あぁちゃんは昨日コーディネートを確認してた」という暴露話になり、みんな夜に寮の廊下の鏡でコーディネートを確認するというガールズトーク。

最後、山邊未夢もギター演奏に加わり「約束」を。べーやまさんのギターは冒頭こそ安全運転だったが、メンバーを見たり、客席に微笑みかけたりする余裕を見て、終盤はエモーショナルなストロークを聴かせた。これぞ女子流アコースティックの完成形。

終った後の観客の歓声、メンバーのやりきった感が凄い。MCが若干グダッたが、リーダーの庄司芽生まが「これが東京女子流なので(笑)、これからも応援よろしくお願いします」と。自信と余裕を感じさせた。



女子流の音楽表現への取り組みは真摯なもので、この3カ月の成長をしっかりと見せてくれた。特に小西彩乃のピアノ弾き語りは大いなる武器になっているし、今後も磨きがかかっていくと感じられた。

来月以降アイドルフェスには出なくなる女子流。今後、ミュージシャン系のフェスへの出演が増えるだろうが、今日のようなピアノやギターの弾き語り、そしてアカペラの演奏を聴かせたらいいんじゃないだろうか。

今の女子流を「アイドル」とか「アーティスト」の枠に嵌めるのはナンセンスで、聴く人がカテゴリーにこだわらずに判断すればいい。必要なのは、偏見から自由になること、それだけだと思う。それくらい音楽の力を感じさせるTGS Acousticの最終回だった。

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(セットリスト)

1 キセキ
2 ひまわりの約束
3 サヨナラ、ありがとう。
4 Stay with me
5 追憶
6 Say long goodbye
7 キラリ☆
8 歩いて帰ろう
9 約束