感じる心なくしたくない―アイドルネッサンス「アキバで頑張るネッサンス!vol.4」

耳にかぶりそうな髪を膨らませ
風に吹かれて君が駆けてくる
優しさ厳しさ試されない
感じる心なくしたくない
(YOU「大江千里」)

誰もが年を重ねる。そして何かを失うではないか、何かを失ったではないかと恐れている。
では、失いたくないものって何だろう。若さ?ひたむきさ?

今日、アイドルネッサンス大江千里の「YOU」をカバーするのを聴いて、僕は思った。
僕が失いたくないのは「感じる心」なんじゃないかと。

純白のジャンパースカート姿で汗だくになりながらパフォーマンスを見せてくれる7人のメンバーのパフォーマンスは、今日も青春時代の熱さを思い起こさせた。決して、自分自身のリアルな青春時代には存在しなかったような熱さを。僕はそれを仮定法過去形のように、いまここで体験してるのかもしれない。

アイドルネッサンスの「アキバで頑張るネッサンス!」は、通常は月曜日の18:30から始まるが、今週は祝日の昼に開催された。ほぼソールドアウトに近い人数が入ったと思われる。

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EPIC黄金期の岡村靖幸大江千里のカヴァーから始まったライブは、2曲を終えたところでメンバーの自己紹介のMC。そこで、「バレンタインデーも近いので、ハートがキュンキュンするような曲を3曲続けて」と言って、「初恋」「Butterfly」「Good day sunshine」。

そして、今日の新曲は、ふくろうずの「テレフォンNo.1」。初めて聴いたが、電話の向こうの愛しい人への想いを感じる曲。電話のボタンを指で押したり、観客席に向けて指差しをするポーズがかわいい。これはライブでぐんぐん育っていく曲なんじゃないかと感じた。

続いて「SMAの女性アーティストの先輩の曲を」という紹介に続き「愛のしるし」「シャングリラ」「BANZAI」を。どれも異なった表現を持つ曲で、アイドルネッサンスのレパートリーの振り幅の大きさは凄いと思う。個人的には、この中では「シャングリラ」の切なさが好き。

ラストはいつものように「17才」で大盛り上がり。そしてアンコールに「恋する感覚」。Base Ball Bearの曲だけど、随所にコールやオイオイが入ったりしても違和感ない。小出祐介のソングライティングは凄いなと改めて思う。

終演後、物販で写真を買って受け取った特典券でお見送り会へ。新曲の感想も伝えられて良かった。写真は、理子ちゃんを選んだ。アイドルネッサンスのメンバーの中で、最も文学性を感じさせるメンバー。柔らかな逆光に包まれて微笑む姿は、女神そのもの。

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次は、2月14日のバレンタインイベント「スマイルネッサンスvol.4」に行く予定。


(セットリスト)

1 あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう/岡村靖幸
2 YOU/大江千里
3 初恋/村下孝蔵
4 Butterfly/木村カエラ
5 Good day sunshine/SAWA
6 テレフォン No.1/ふくろうず
7 愛のしるし/PUFFY
8 シャングリラ/チャットモンチー
9 BANZAI/木村カエラ
10 17才/Base Ball Bear
en 恋する感覚/Base Ball Bear feat. 花澤香菜