10月から始まった小西の音楽祭もいよいよ最終回。今日は小西彩乃だけの出演。ゲストなし。
最初は「ひぐらしのなく頃に」。第1回のときにも聴いた曲だが、堂々とした歌いっぷりにこの3カ月の成長がはっきりと分かる。
MCでも「最初は緊張していた。いまでも緊張しているけど、あのときは思ったように歌えなかったのでリベンジ」と語る小西。
バックトラックのあった曲はこれだけで、2曲目は第2回で歌った「NAO」をアカペラで。高音でファルセットになるところで、曲の切なさを加速するかのような歌い方。空調の音も邪魔に感じるくらい、聞き耳を立てて彼女の息遣いを聞き漏らさないようにしていた。それくらいの繊細な表現。
ここからはピアノの前に移動し、譜面を見ながら弾き語り。宇多田ヒカルの「Flavor of Life」、アンジェラ・アキの「手紙」、「創聖のアクエリオン」、そして中島美嘉「Orion」。
「Orion」は、ボイストレーニングの先生が聞き起こした譜面を見ながらの演奏。ときにテンポを揺らすルバートで歌う小西彩乃は、バックトラックのビートに合わせるよりも、もっと自由に楽曲のメッセージを引き出しているよう。
ここからは女子流の新曲「Say long goodbye」、そして1stアルバム所収の「サヨナラ、ありがとう。」を。ガールズユニットの最新曲を、ピアノ弾き語りでソロで歌ってしまうガールズユニットのメンバーを僕は他に知らない。これが小西彩乃だ。
8曲歌い終えたところで普通ならエンディングだが、ここでサプライズ企画。
昨日17才の誕生日を迎えた小西の誕生日を祝おうと、「ハッピーバースデー」のバックトラックが始まり、観客一同で大合唱。終わると、ファン一人一人から紙テープが投げられ、ファン代表からプレゼントが手渡された。
小西からはお礼の言葉とともに「言葉で表現することが得意ではないので、喜んでいるように見えないかもしれないけれど、すごくうれしい。私はやっぱり歌が大好きなので、これからも歌うことを続けて行きたい」とメッセージ。
最後にお礼として、BoAの「メリクリ」をアカペラで。お礼とともに、ファンへの一足早いクリスマススプレゼントにもなった。
第1回~4回は女子流メンバーを、第5回は松井寛をゲストに迎えていた「小西の音楽祭」だが、最後には堂々と一人で「小西の音楽」を聞かせてくれた。
「Say long goodbye」のピアノ弾き語りでは和音を押さえる場面が多かったので、握手会で「伴奏はコードと普通の譜面のどっちで弾いているの」と質問したところ「普通の譜面」と答えてくれた。だいぶ練習したんだろうと思う1
歌うことで自らを表現し、想いを伝える小西彩乃の姿は、和歌に想いを託す日本の古典文化にも通じるものを感じさせた。一見すると奥ゆかしいように見えて、狂おしいくらいの恋心を抱いているかのような。
この企画がなくなるのは小西も寂しいと言っていたが、僕も寂しい。月に一回でも、いや、不定期でもいいからまたやってほしいと思う。
終了後、運営の佐竹さんから会場には、「「Say long goodbye」オリコン8位ありがとうございました。順位についてはいろいろな意見があると思いますが、これからもプロモーションして長く売って行きたいと思います」との挨拶があった。
ダンスの比重を落とし、コーラスワークをじっくりと聞かせるこの曲は、新しい女子流を象徴する良曲。チャートの初動で勝負することで終わらず、長く歌っていって欲しい。同じように、小西彩乃の女子流の活動自体もこれからもずっと長く続いてほしいと願う。
あぁちゃん、ありがとう! これからも応援するね!
(セットリスト)
1.ひぐらしのなく頃に
2.NAO / HY
3.Flavor of Life / 宇多田ヒカル
4.手紙 / アンジェラ・アキ
5.創聖のアクエリオン
6.Orion / 中島美嘉
7.Say long goodbye
8.サヨナラ、ありがとう。
小西彩乃生誕祭
9.メリクリ / BoA
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