Negicco新曲「光のシュプール」が情報解禁

Negiccoの新曲「光のシュプール」が情報解禁された。


Negicco「光のシュプール」MV - YouTube


上昇するストリングスに導かれるように、Nao☆の伸びやかな高音のリードボーカルから始まる冬ソング。

メロディラインとコードを少しずつ展開させ「Aメロ→Bメロ→サビ」のアイドルソングの文法に従いつつも、移行の部分に複雑なコードを入れてくるのでオシャレ感も醸し出す。

音楽ヲタでネギヲタのconnieさんらしい作品。編曲は田島貴男。どこまでがconnieでどこからが田島貴男の仕事かは分からないけれども、個人的には、楽曲自体がよければ、誰が手掛けようが関係ないと思う派。有名人のネームが入ろうが、タイアップが入ろうが、それだけでありがたがることを僕はしない。

ゆったりとしたBPM、高音のサビから入る構成、うねるストリングス、ひねったコードというあたりに、ドロシーの「sky traveler」あたりの影響を感じさせる。こういう名曲が出るからアイドルソングからは目を離せないし、Negiccoの楽曲はチェックする価値があると思う。

MVの出来もいい。

フィンランドでロケをしただけあって、おしゃれな雰囲気に満ちている。異国の地とはいえ新潟にも通じる雪国というロケーションがメンバーの魅力を引き立たせる。奇を衒わない衣装にナチュラルなメイク。まさにこんなロケーションでこんな風に歌うNegiccoを観たかったと思わされる。個人的にはNegiccのMVの中で史上最高傑作。

プロモーションについて思うところは、7月のエントリーに書いた通りでここでは詳しくは語るつもりはない(Negicco「サンシャイン日本海」オリコンウィークリー11位 - SHARPのアンシャープ日記)。

4種とはいえミュージックカードを導入したり、名古屋と大阪でもリリイベをしたりというあたりに、前回の総括を踏まえた取組が見られる。

一方で、情報解禁がリリース日の18日前と遅めであることや、リリイベ最終日の会場が入場料のかかるライブハウスであることなど、プロモーション上はハンデキャップであると思われる点もある。そのあたりは「大人の事情」を推察せざるを得ないので、そういうハンデを乗り越えて健闘してほしいと思わずにはいられない。

個人的には、「CDからライブへ」の大きなうねりの中で、引き続きCD販売を中心にせざるを得ないタワレコのTパレも曲がり角に差し掛かっていると思っている。成果を残すために、アプガやリリスクというレーベルメイトが力の入ったプロモーションを行って、続けてオリコントップ10入りを成し遂げる中、Negiccoにも同様の成果が求められるだろう。

メンバーもスタッフも感じていると思うのでここであえて強調するつもりはないし、ハ―ドルを上げるつもりもないが、北欧まで弾丸ロケに行くあたり、費用の掛け方にもここを勝負どころとする関係者の意気込みが感じられる。

ファンとしては、こういう良質な楽曲を出してくれるアーティストが一日でも長く続くことを願うばかり。リリースイベントに遠征する趣味はないが、その分の費用でミュージックカードを積んでNegiccoオリコントップ10入りに貢献したい。

そして、Negiccoに関しては、チャート争いよりも、ライブアーティストとして活躍する場を広げていくことを願う。CD音源もYoutubeもいいけれど、「生歌のハーモニー」というNegiccoの最大の武器は、大舞台のパフォーマンスでこそ活きてくると思うから。

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