Cheeky Parade(チキパ)のNY公演について思うこと

10月12日、Cheeky Parade(チキパ)が全国ツアーの最終公演としてNYのタイムズスクエアで開催された「CGBG Festval」でライブを行った。


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僕は、6月に香港で行われたKawaii POP FESTでこのチキパのライブを見たときにこう思った。

いまの日本のアイドルの典型的なイメージに近い。冒頭から、MIX、ウッリャオイ、オーイング、コールが炸裂。9人が色とりどりの衣装でダンスする姿はきらびやか。

楽曲もストレートで、初見でも違和感なく盛り上がれる。若いファンが最前で柵に乗って推しにコールを送るなど熱量は凄く、トップバッターに相応しい盛り上がり。

このユニット、NYに進出するということで、若いファンも遠征するのか、それともこのノリについて行けるNYのファンがいるのか、ちょっとイメージがわかなかった。
Kawaii POP FES 2014香港(1日目) - SHARPのアンシャープ日記

今回のNY公演では、報道を見る限り、メンバーは「キモノ」をイメージさせるきらびやかな衣装をまとい、ファンもNYに遠征してMIXやコールを炸裂させるどころかリフトまで披露。

これらを「ヲタ芸」の一言で括るのが正確かどうかはともかく、ファンの熱い応援も含めて、チキパのステージは、NYのど真ん中で多くの通行人の足を止めた。

かりに、これがチキパでなくでんぱ組であったとしも、また、もしかしたらスパガやアプガでも、「日本のアイドル」ということで、同じように盛り上がったかもしれない。タイムズスクエアにいた人たちは、そのあたりの区別はあまりつかないような気がする。

だが、ともかくチキパとチキパヲタはやり切った。

タイムズスクエアは世界屈指の観光地なので、そこにいる人みんなが「ニューヨーカー」ということではないだろうけれども、「ニューヨーカーも足を止めた」と日本のメディアが報じるくらいには話題になった。

チキパの場合、PerfumeBABY METALのように海外にも多くのコアなファンがいるわけではない。また、直前にNY公演を行ったモーニング娘。'14のように、NYでの単独公演に日本から100人単位でのファンを連れて行けるわけでもない。

だが、結果的に、チキパのNY公演は成功だったように思える。

それは、「話題を作る」あるいは「ハクをつける」という観点において。メンバーもファンも運営もこれを狙っていたことを共有していたのであれば、関係者はみんなハッピーだろう。

チキパファンのこの応援の様子が「Wotaku(ヲタク)」のパフォーマンスとして、耳目を集め、話題になったことを思えば、チキパファンの間でリフトの是非について議論になっているのは、僕には不毛のように思える。この応援も含めてチキパだと受け止められたわけで、このメディアの扱いに最大限便乗して、知名度を上げる絶好のチャンスが来たと理解すべきだろう。

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この方々、香港にもいたなあ。そのときからもう「チキパNY」のTシャツ着てた。相当熱心なファンだね。