ひめキュン“Idoroll”Tour 2014 ~NO SWEET WITHOUT SWEAT!!~@渋谷TSUTAYA O-EAST

アイドルのライブに生バンドを入れるのがブ―ムになってきた感があるが、ひめキュンの場合、ブームに乗るとか以前にバンドチューンのライブを続けている。

ツアータイトルの"Idorll"には、アイドルとロックを融合した新しいスタイルを切り開いてきたひめキュンのプライドが感じられる。

ツアー最終日は、O-EAST

f:id:SHARP:20140919230621j:plain


東京定期公演をO-nestで行っているひめキュンにとって、O-EASTでのワンマンは大きな挑戦。だが、平日にもかかわらず、多くの人が集まっていた。19時30分開演ということで来られた人もいたかもしれない。僕も、スーツにひめキュンTeeシャツという仕事帰り仕様で参戦。

f:id:SHARP:20140919230640j:plain

館内には多くの撮影機材が設営されていて、クレーンアームのカメラも入っている。何かの撮影に使うのだろうか。

開演時間になり、バンドメンバーとひめキュンメンバーがステージに立つ。メンバーは白のタンクトップ。想像以上の音圧のバンドサウンドで演奏開始。

「浮世シグレ」でライブはスタート。前方中央にいた僕のエリアで、モッシュや推しジャンが始まる。

ひめキュンのライブは、サイリウムやペンライトなどの光りモノは一切なく、パターンにはまったような口上やMIXもない。だが、このモッシュや推しジャンによって、演者と観客が一体となることができる。お互いに汗だくになりながら。

ノンストップで、「アンダンテ」「REASON」「ワタシダイイチキボウ」「ストロベリーKISS」とライブの定番曲を立て続けに。

バンドの凄まじい音圧を体中に浴びながら音楽に陶酔する。バンドの演奏は、ときにボーカルを煽るように、ときにボーカルを引き立てるように、巧みにライブを盛り上げる。

MC。「もっとスカスカになるかと思っていたけど、意外にたくさん来てくれた」「来るの遅いよー(笑)」など、ひめキュン節。

このタイミング具で体を休めるために一旦後方の段上へ退避。そこで「グッドモーニングサンシャイン」「Seize the days!」「愛、my COLOR」「フリーノート」「メイプルーフ」をノンストップで。後方だとだいぶ落ち着いて見ることができる。個人的には「フリーノート」「メイプルーフ」のちょっとアイドルっぽい流れは好きだ。まゆりんの楽しそうな顔!

MCを挟んで、「Turn of the world」そして、ゆんちゃんを残してメンバーは舞台袖へ。「君からの魔法」をゆんちゃんソロで。ゆんちゃんのソロアイドルの存在感、凄い。着替え終わったまいまいとほのたんが登場しクローズフレンド」を。

黒のタンクトップに着替えたメンバーが揃ったところで、最新シングルの「パラダイム」を。これやっぱりかっこいい曲。まだまだノンストップで「夢見る世界」を。

MC。クリスマスにセカンドアルバムが発売されると。「クリスマス頃はお金がない?」「大丈夫でしょう!」みたいな会話があって、いい感じでひめキュンとひめヲタのなれ合いの感覚を共有した。

「恋が止まらない」では、客席を煽ろうしたさくちゃんがまさかの転落。大事には至らなかったようだけど、ひめキュンのステージは、メンバーもファンも全力なので、怪我に注意しないといけなそう。そこから「GAME OVER」「モラトリアム」と続いて最後は「キラーチューン」。

ギターに負けまいと声を張り上げるメンバー。それに応えるように、ファンのコールも大きくなっていく。

終了してメンバーが退場したところで、「ひ・め・キュン! ひ・め・キュン!」とアンコールが起きる。僕もたまらず、再び、前方のモッシュエリアに飛び込む。

バンドメンバーとひめキュンが入場。3着目の衣装は、黒のベースボールユニフォーム(みたいなヤツ)。「キミノミライ」「例えばのモンスター」そして「バズワード」。

バズワード」のギターのアルペジオを聴いた瞬間「ああこれで最後なんだ」という切なさがこみ上げてきた。完全燃焼しようとばかりに身体を動かし、放心状態でエンディングを迎えたところでまさかの「サマーストーリー」。心の奥まで優しく染み込んできた。じわじわと余韻を残るいい終わり方だと感じた。

ひめキュンバンドは楽曲の世界観を理解しつくしていてメンバーとの息の合い方も完璧。たとえバンドでのライブが流行になっても、一日の長あり。演奏に違和感を感じる瞬間は全くなかった。

ときには「かわいい」とか「レス来た」という瞬間があったり、アレンジやセトリを分析したくもなったが、もっと大事な「音楽って楽しい!」という歓びを強く喚起してくれるライブだった。

終演後の特典会ではまゆりんのところへ。

ま:やっほ!
僕:やっほ!お疲れさま!すごく楽しかった!バンド凄かった!
ま:ありがとう。まゆも楽しかったよ。
僕:じゃあチェキ撮るね。あれ、ボタンここだっけ?
ま:うん。久しぶり過ぎて忘れた?(笑)
僕:はは。はい。(パチリ)
ま:来月は?
僕:行く!
ま:松山、来たことある?
僕:うーん、サロキには一度行った(ドロシーでだけど)
ま:もっと松山に来てよ。
僕:うん。
ま:じゃあね。
僕:またね。

まゆりん、最高だな。
f:id:SHARP:20140919234758j:plain

ひめキュンは決して流行を追わずにここまで独自のスタイルを極めてきた。もし、アイドルのライブのバンド演奏が主流になるなら、ひめキュンは、生楽器の音圧に負けず、違和感を生じさせることなく、バンドを率いてパフォーマンスを見せることができるアーティストの筆頭格になると言えるだろう。

ということで、バンドチューンのひめキュン、最高に素晴らしいと思えるライブを見せてくれた。

f:id:SHARP:20140919235629j:plain

(セットリスト)

01. 浮世シグレ
02. アンダンテ
03. REASON
04. ワタシダイイチキボウ
05. ストロベリーKISS
(MC)
06. グッドモーニングサンシャイン
07. Seize the days!
08. 愛、my COLOR
09. フリーノート
10. メイプルーフ
(MC)
11. Turn of the world
12. 君からの魔法
13. クローズフレンド
14. パラダイム
15. 夢見る世界
(MC)
16. 恋が止まらない
17. GAME OVER
18. モラトリアム
19. キラーチューン
(アンコール)
EN1. キミノミライ
EN2. 例えばのモンスター
EN3. バズワード
EN4. サマーストーリー
EDSE