ドロシー「sky traveler」@新宿LOFTスペシャルイベント

7月18日の午後、ドロシーリトルハッピーのスタッフは、公式アカウントでこんな告知を行った。

土曜の必見LIVE!!"新宿LOFT スペシャルイベント"
◆7/19(土)
第1部: LIVE 〜12:30
※満足1時間♪
第2部:LIVE&特典会 〜15:30
※ドロシー版「NO.NEW YORK」聴けるかも?!

この告知にドロシーのファン界隈は騒然となり、サンストリート亀戸のリリイベでも話題になっていた。反応は様々で、「??」という人もいれば、「!!」という人も。

「NO.NEW YORK」は、1980年代に活躍した伝説のロックバンドであるBOØWY(ボウイ)の代表曲の一つ。日本のロックバンド。

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まずは新宿LOFTの第1部。

メンバーは白と紺の新しいワンピースで登場。

ドラムがビートを刻むところから始まる「ソウル17」で幕開け。今日は新宿LOFTだけにロックだ!続いて、やはりロックな「keep on tryin'」。白戸佳奈作詞のストレートな言葉が突き刺さる。

熱くなる会場をさらに引っ張るかのように「2 the sky」から「諦めないで」へ。観客の拳が付きあがり、場内にコールがこだまする。

ここでMC。自己紹介に続いて、麻里ちゃんから新曲「sky traveler」の告知と、リリイベについて「土日の追い込み」という発言。

続いて「sky traveler」「部屋とパジャマと私」「Dear my friend」と心が洗われるような楽曲群。こういう緩急の付け方ができるのもドロシーならでは。

MCでは3種類リリースされたCDのType-Bに収録されているDVD「ドロシーはトラベラー」について。握手会で「食事をしている場面が多い」というようなことをファンから言われるというエピソードが紹介される。確かに、僕もツアーでお弁当を食べるところとか、中華街でメンバーが円卓を囲むところとか、目立つよね。見ていると幸せになれるからいいけど。

ここから「恋をしてるのきっと」「恋の花火」「Hi so jump」「恋は走りだした」を4曲連続で。横浜定期公演の夜の部で秋元瑠海が考えたセトリを思い出させる「恋3部作」の応用編! 

「恋は走りだした」は2014年のドロシーの沸き曲のアンセムで、「デモサヨナラ」がなくても、「nerve」がなくても、これで十分に盛り上がれる。オッオッオッオー!

盛り上りが最高潮に達したところで、最後の曲は「ジャンプ!」。これでフィニッシュ。メンバーも退場するが、会場からアンコールの声が起こり、ドロシーメンバーが再登場。「sky traveler」を歌い、1部のライブが終了。

CD1枚購入で参加できるリリイベとは思えない充実した内容だった。 

(第一部・セットリスト)

01.ソウル17
02.keep on tryin'
03.2 the sky
04.諦めないで
05.sky traveler
06.部屋とパジャマと私
07.Dear my friend
08.恋をしてるのきっと
09.恋の花火
10.Hi so jump
11.恋は走りだした
12.ジャンプ!
(アンコール)
en1.sky traveler

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次に第2部はリクエストライブ。

これは、ソフマップで行ったように、ファンからのリクエストにより選曲し、その場でセットリストを組むスタイル。

メンバーが「sky traveler」の衣装で登場すると間髪入れずに挙手するファンが数名。

佳奈ちゃんが「まず1曲歌ってもいいですか?」と言って「sky traveler」を歌い上げる。

歌い終わったところですかさず手を上げるファン達。

佳奈ちゃんが再び「自己紹介してもいいですか?(笑)」とMC。自己紹介の後、リクエストの時間に。

今日は5曲を選ぶということに。メンバー一人ずつ当てて行く方式だが、「ステージに並んでいる順番では面白くない」ということで、富永美杜の発案で「誕生日順に」ということに。

みもが自分でアイデアを出して採用されたのに「どうしますか?1月から始まりか、4月始まりかどっちにしますか?」って言い出したの面白かった。結局、1月始まりで佳奈ちゃんからスタート。

リクエストは、「ラストウイッシュ~同じ色のクリスマス」、「Over There」と始まり、なんとなくスローな曲が多くなりそうな気配。

その次に指されたファンが「BOØWYがデビューしたこの地で「NO.NEW YORK」をお願いします!」とリクエスト。音源がないかもしれないとステージ上で発言するメンバー。PAや他のスタッフも巻き込んで検索しながら、残るリクエストを受け付ける。

続いて「ナミダよりもずっと速く」と「Winter Blossom 〜冬の桜〜」がリクエストされる。これはちょっと冬っぽいセトリになりそう。

最終的に「NO.NEW YORK」の音源があることが確認され、ステージ上でセトリを決めるドロシー。以下の通り発表された。

(2部・リクエストライブセトリ)

Winter Blossom 〜冬の桜〜
ラストウイッシュ~同じ色のクリスマス
(MC)
NO.NEW YORK
ナミダよりもずっと速く
(MC)
Over There

「Winter Blossom〜冬の桜〜」は季節外れだが、最近あまり聴けていなかったので感動。5人のボーカルの確かなバランスが、サラウンドというかエコーというか深さと広がりをもたらす。CD音源よりも幻想的な世界が展開される。

続いて、同じくゆったりとした冬のナンバーの「ラストウイッシュ~同じ色のクリスマス」へ。暑い夏に一服の清涼剤のような涼しさをもたらした。

ここでMCを挟んでモードチェンジ。

「NO.NEW YORK」。ドロシーは2年前に仙台で一度カヴァーしたことがあるが、この縁のある場所で、しかも、氷室京介の引退発表のタイミングでの披露。歌もダンスもすごく楽しい感じで。観客からも「Wow Wow」とか「NEW YORK!」とかのコールが入り、間奏パートで披露されたメンバーのアドリブMCも掛け合いが絶妙。

佳奈ちゃんが会場に「皆さん、盛り上がっていますか?」と煽るのから始まり、メンバーにも「盛り上がっていますか?」と聞いて、るうちゃんに「今日のお昼、何食べましたか?」と聞いて、るうちゃんが「からあげ弁当!」と言っていたの、「NO.NEW YORK」の世界観と違い過ぎててもう清々しかった。

この勢いで「ナミダよりもずっと速く」へ。音質的にもノリ的にも違和感のない繋がり。ロックだ!「DLH!」コールで沸き立つ会場。最高!

ここでMC。佳奈ちゃんが「「sky traveler」の衣装がお風呂上りみたいだって、ファンの方からたまに言われるんですけど、入浴じゃないんです。NO.にゅーよーく」とでしクオリティを炸裂! 会場爆笑! えっ?! 佳奈ちゃん自身も驚いた様子で、もっとダジャレを言おうかと勢い付いたとこおで、他のメンバーから止められる事態。。。

最後の曲は、「Over There」。今春の「STARTING OVER」の全国ツアーのアンコールで歌われていた名曲。

広がっていく 夢のカケラ
君と出会ったこの場所から
一つの夢に 変えてゆくよ
あきらめない 君がいてくれるから

君と進もう 大きな夢のために
ドロシーリトルハッピー「Over There」)

この曲でライブは終了し、特典会も大盛況となった。

BOØWYは1981年に結成して新宿LOFTでライブ活動を始め、3年間LOFTを本拠地としていたが、その後、85年に渋谷公会堂。86年に日本武道館でライブを行うまでになり、大きな夢を叶えた。

ドロシーもこの場所から大きな夢のために進んでいってほしいと願わずにはいられない。そんなイベントだった。

個人的には、レア曲へのリクエストが多かったと感じた。

「NO.NEW YORK」はスタッフが前日に言及してフラグが立っていたので別格としても、第1部では演奏されなかった「デモサヨナラ」「colorful life」「ストーリー」「nerve」等の人気曲のリクエストが全く出ないのはちょっと意外だった。

ドロシーリトルハッピーの「sky traveler」のリリイベはいよいよ明日が最終日。東京ドームシティ ラクーアでのミニライブが12時~と15時~の2回。その後は、アキバソフマップ一号店で18時30分から。最後まで応援したい。