いたずらに時は流れ
波の音も待ちくたびれたみたい
答えは風の中
夏の魔法 もう少し解けないで
(ドロシーリトルハッピー「sky traveler」)
夏の野外には魔法がある。サンストリート亀戸はステージには屋根があるが、オープンスペースのイベントスペース。今夜、ドロシーはどんな魔法をかけてくれるのだろうか。
平日の18時30分。仕事帰りの社会人、制服姿の学生、買い物帰りの家族など、いろいろな姿が見える。
天気予報では夕立の心配もあったが、空がなんとかもっている中、ドロシー登場。「sky traveler」の衣装。
「COLD BLUE」と「GET YOU」というクール系の楽曲でスタート。この会場はコール禁止なので、アーティスト色が全面に出る。
自己紹介のMCに続いて「sky traveler」と「keep on tryin'」。MCでは「keep on tryin'」の作詞が「Kana Shirato」であることを恥ずかしそうに説明する姿が微笑ましかった。
続いて「CLAP!CLAP!CLAP!」。このポップな楽曲を、ステージのサイドの方で楽しそうに聴く家族の姿が目についた。メンバーもそちらの方に目線を送る感じ。
佳奈ちゃんのMC。
次で最後の曲です。えー!! はい。みなさん、声が出せないので、心の中の声を私が代わりに言いました(笑)
佳奈ちゃんは、この手の「禁止事項」があるほど、燃える傾向があるのではないかと思う。
「STARTING OVER」のリリイベで東武百貨店屋上でイベント行ったときに、移動やジャンプ禁止になっているのを承知で、「未来への虹」を演奏する前に「みなさん動きたくなると思いますが、動かないで下さいね。」って言っていたのを思い出した。
ということで、最後の曲は「恋の花火」。
気が付くと、空はすっかりと暗くなっている。夜の野外の魔法もクライマックスに達する。
吸い込まれそうな夜空見上げて
ふたり次の言葉探してる
触れそうで触れない この壁壊して
見たこともない景色の向こうへ
連れ去ってほしいんだ
(ドロシーリトルハッピー「恋の花火」)
夜の野外というロケーションで聴くと、「恋の花火」の曲の良さが引き立つ。ホーンセクションの生むグルーヴ感。エレピとオルガンのしっとりとした雰囲気。そして、ちょっと背伸びしたような歌詞。
拍手喝采に送られ、ドロシーが退場。
CDの購入と特典会には、いずれも長い行列ができている。今夜、ドロシーに恋をした人も増えたかもしれない。
この空間でのんびり過ごすのも悪くない。知り合いに会いに行ったり、お互いにCDを交換したり、ちょっとしたフェス感ある。
こういう開放的な気分にさせるのも夏の魔法のせいかもしれない。
終了後、お楽しみBOXへ。「全員チェキ」を引いた。特典会は、ポスター・サイン色紙のお渡し、2ショットチェキから、最後の全員チェキへ。この衣装での撮影は初めて。
念願の叶ったうれしさに、スカイトラベラーの指のポーズを間違えている自分。自分からお願いしたのに。でも、ドロシーのメンバーが楽しそうにしてくれていたから、いいよね。
チェキ撮影のあたりから、これまでもっていた天気が崩れ始め、雨が降り出してきた。そうか、ドロシーの魔法は、夜空にまでかかっていたのかもしれない。そんな金曜日の夜だった。
(セットリスト)
1.COLD BLUE
2.GET YOU
3.sky traveler
4.keep on tryin'
5.CLAP!CLAP!CLAP!
6.恋の花火