全員集合!―ドロシーリトルハッピー×ベイビーレイズ「DOUBLE COLOR session2」

全員集合! 始まりの合図 聞こえたら 
準備OK? 地図がないなら 感覚でいいんじゃない
ドロシーリトルハッピー「2 the sky」)

6月18日、新宿BLAZEにて、ドロシーとベビレの2マンライブ「DOUBLE COLOR session2」が開催された。

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アーティストの登場に先立って、ステージ上のスクリーンには、ドロシーとベビレの活動の歩みが順に紹介される。

先攻はベビレ。デビュー曲「ベイビーレイズ」で始めることでいきなり自分達の世界を作り、「S.O.K」「新しい世界」「ベイビーレボリューション」と畳みかけるような展開。ファンの数も、虎ガーと呼ばれるベビレファンの方が多い印象で、場内が沸きあがる。

ここでニューアルバムの中の新曲「TIGER SOUL」。今流行りのディスコナンバーだが、文字通りソウルフルで踊れるナンバーだった。ベビレは勢いのある曲の印象が強いけれども、表現の幅は意外に広い感じ。ステージを見るのは今日で3回目だけれども、観るたびに成長が感じられる。

センターでキラキラしたアイドル感をふりまくまなつ。落ち着いたルックスで見る者を魅了するでんちゃん。甘い雰囲気を醸し出す癒し系のリコピン。終始パワフルで客席を煽るなおすけ。気まぐれな猫のようにふわふわしたりおトン。

5人が作る世界は全体としては荒削りなところもあるが、その突破力が凄く、「根性」とか「魂」を感じさせる。

くるくる回るダンスが楽しい「チャリンコアイドル」から「スーパーノヴァ」、そして怒涛の終盤「恋はパニック」「充電満タン~サタデーナイト」。ラストは「ぶっちゃけRock'n はっちゃけRoll」。

虎ガーの盛り上がりが凄く、圧縮、推しジャン、サークルモッシュと、ファンの方もやれるだけのことをやりつくしたステージ。

ベイビーレイズ・セトリ)

ベイビーレイズ
S.O.K
新しい世界
ベイビーレボリューション
TIGER SOUL
チャリンコアイドル
スーパーノヴァ
恋はパニック
充電満タン~サタデーナイト
ぶっちゃけRock'n はっちゃけRoll

続いてドロシー登場。

今回の企画、事前のファンからの投票(「推し曲」)に基づいて、上位の人気曲を演奏するらしい。前回はセトリの記されたブックレットを入場時に配ったため事前にセトリを知ってしまった人からの苦情があったと聞く。今回はブックレットの配布は終演後となった。

まずは「恋は走りだした」で、ドロシーファンも虎ガーも一緒に盛り上る。これは良いセトリっぽい。続いて「どこか連れていって」で、アップテンポな躍動感を感じる展開。

続いて、昨年のシングル曲の「ASIAN STONE」、ドロシーを代表する「Life goes on」、そして、キラーチューンの「デモサヨナラ」。観客席からは「\オレモー!/やりたい」という声が聞こえていたので、期待に応えるセトリだと思う。

MCに告知を挟んで新曲「sky traveler」から虎ガーにも刺さるであろう「2 the sky」、タオル回しと民族大移動が楽しい「未来への虹」とアップテンポのナンバーを連発し、最後は誰もがじっと聴き入る「STARTING OVER」。この表現の幅の広さこそドロシーだと思う。

(ドロシー・セトリ)

恋は走りだした
どこか連れていって
ASIAN STONE
Life goes on
デモサヨナラ
sky traveler
2 the sky
未来への虹
STARTING OVER

両方のアーティストが一通り終わったところで、客席からは「アンコールいくぞー!」の声。最初は「ド、ロ、シー! ベイビーレイズ! ド、ロ、シー! ベイビーレイズ!」という斬新なコールが始まって僕も全力で叫んだ、あまり付いてくる人が多くなかったので、普通の「アンコール!」に移行。短い時間とは言え、貴重な体験だった。

アンコールに応えて、ドロシーメンバーとベビレのメンバー10人がステージに登場する。全員集合来た!!

「楽しかったー!せっかくなのでコラボしましょう」という流れに。始まりの合図来た!!

アンコールは、事前アンケートとは関係なく、アーティスト同士で決めている。前回、このような試みがなく、運営に「せっかくの2マンなので1+1=2以上になるようなコラボをぜひ!」と要望したら見事にかなえてくれた。ありがとう、DOUBLE COLOR運営さん! 

アンコールの1曲目はドロシーから「アレを一緒に歌いたい」ということで、ベビレのキラーチューン「暦の上ではディセンバー」を一緒に。ベビレの5人のパートにひとりずつドロシーがぴたりと付くフォーメーション。ドロシー振りつけ完璧!

途中のラップパートでは、なおすけとこうみんのシンクロという貴重な光景が見られた。佳奈ちゃん、麻里ちゃん、みも、るうちゃんもみんな楽しそう。去年のドラマ「あまちゃん」のことや、東日本大震災のこと、紅白歌合戦のこと、いろいろなことが脳裏をよぎったけど、今日は難しいことは考えなくていいや、という楽しさ。

今度は、ベビレがやりたい曲ということで「デモサヨナラ」を。まさかの一日に二度の「デモサヨナラ」。キラーチューンにも程がある。

会場中からの\オレモー!/を浴びるベビレのメンバーは実にうれしそう。それを見ているドロシーも楽しそう。そして、ステージを見上げて沸いている僕も楽しい!


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普段ならみもが叫ぶ「みんな大好き―!」を、今日はペアを組んでいるでんちゃんがシャウト。曲が終わったところでみもがでんちゃんのことをかわいいと言っていたけど、それが良く分かるコラボだった。でも、みもも十分にかわいいよ。



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終演後、出口でカラー8ページをブックレットを受領。メンバー紹介、対談、楽曲解説、セトリと内容も充実。チケット代の中から作られているとは言え、プレミアム感を感じた。

ドロシーとベビレの2マン。最初は相性という点で大丈夫かな思ったけども、終わってみれば、相互に刺激し合ういい対バンになっていた。

ドロシーの隙のないキャラクターに、ベビレの体当たりのキャラクターがぶつかり合って、いい感じで殻を破った感もある。「2 the sky」の歌詞で言えば、「感覚でいいんじゃない」みたいな良い意味でのラフな雰囲気を、特にアンコールのときのドロシーから感じた。

両方のメンバーとも楽しんでる雰囲気がありあり。見ているこちらも自然と楽しくなった。お互いにないものをぶつけあえるような2マンで、双方に意義があったと思う。


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