西炯子『なかじまなかじま(2)』

あれ? 自他共に「地味」だと認める主人公のはずだったのに…といういつもの西炯子パターンになって参りました。

それくらい麗奈はモテすぎるし、しかもその魅力をストーリーだけではなくしっかりとビジュアル面で見せてくれる西先生素敵です。

なかじま(ジュニア)ではないが、「こんなのずるい」としか言いようがない。そして、なかじま(シニア)の方も、なんというかジェーン・スーの言う「未婚のプロ」ならぬ「非婚のプロ」みたいなものだ。

2巻になって、期待通りに話が進んでいく。いや、期待以上かもしれない。まあ、本作品のようなトライアングラーな三角関係的な設定の場合、むしろあまり話が進まない方が、いろいろとやきもきしていいのかもしれない。ラブコメの王道ならばそうだ。だが、麗奈はあまりにモテすぎなので、適度に進んでいく。そして、おそらく、ラブコメのようにぐるぐるとループするよりも、よっぽどリアリティがある。

前巻の読了時には「個人的には『姉の結婚』の続きの方が気になるかな」と書いたがとんでもない。本作もすごく続きが気になる作品になってきた。

表紙がBL丸出しなのだが、これは読者層が女性だからか。表紙詐欺なので別にいいのだけど、すごく…買いにくかったです…。