Panasonic GM1ファーストインプレッション

OLYMPUS XZ-1の後継機として買ったPanasonic GM1。数日使った印象をざっとインプレしてみる。

〇ボディ

並べてみるとどっちがコンデジでどっちがミラーレスだか一瞬迷うレベル。
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重さは互角。幅と高さの小ささでGM1の小ささは特筆。標準ズーム付では厚みはあるものの、いざとなればボディとレンズを分離できる強みはある。
手の大きい人は小さすぎてかえってホールディングしにくいかもしれないが、指のかかる場所には合成皮革が貼ってあり、滑りにくくなっている。

GM1のボディの質感・精密感は十分に高く、Leicaのマークを付けて売ることもできるのではないかと思われる。質感の高さはシルバーボディの方が際立つ。「カメラは黒」と決めている自分の場合も、今回はシルバーを選んだ。

〇機能

ファインダーはないものの、100万ドットのタッチパネル液晶は精細。通常の設定情報だけでなく、前後左右の2軸の水平線や、ピント合わせのピーキングも表示される。普通の使い方をする分にはこれで十分。

RAWのファイルの形式がRAWではなくRW2になっているため、現像ソフトを選ぶのが難点。いまのところ、付属のSILKYPIXを使うか、Photoshopの最新・最上位を使うかしかなく、ちょっと萎える。

〇描写

4/3というセンサーの大きさでコンデジを圧倒。高感度でも画像が荒れない。セットのズームは単焦点の「パンケーキ」にはわずかに及ばないものの十分薄くて口径も小さいが、それを感じさせない描写の良さ。手ぶれ防止も内蔵されていて夜景や暗所に強い。フルサイズの一眼レフや、APC-Sのミラーレスと比べると、圧倒するような描写力はないかもしれないが、ポケットに入れられるカメラとしては、コンデジとは明らかに一線を画す素晴らしい描写が得られる。

〇操作感

上面のダイヤルは薄いが、ローレット加工がされているので操作はしやすい。手袋をはめていてもスムーズに動かせた。裏面のダイヤルはやや指にかかりにくい。メインスイッチがレバー式なのは、携帯時に誤まって起動するリスクが低くなるので良い。

〇拡張性

レンズ交換可能であるが、この機種のコンパクトさを損なわずに交換できるレンズは少なく(Panasonicの14㎜パンケーキくらい)、マイクロフォーサーズ単焦点使いの自分でも交換する機になれない。その点はあまり考慮に入れなくてよいと思う。

また、フラッシュも外付けファインダーも付かないが、コンデジ代替としてはこれで問題ない。自分としては両吊りストラップさえ不要だと思っているので、三角リングも外して、小ささなハンドストラップだけで使っている。

しいて言えば、レンズキャップの取り外しが煩雑に感じ始めているので、ボディにつなげられるストラップ付のキャップに変えようかと思っているところ。

〇結論

「センサーサイズ対ボディサイズ」という点では高いサイズパフォーマンスを示しているモデル。APS-C単焦点コンデジと比べると、換算24㎜始まりのズーム付というのは、自分には決定的だった。前者が7万円台というのに対して、この機種は発売当初の9万円から現在6万円台前半まで値下がりしており、コストパフォーマンスの点でも「買い」の時期になったと思う。

メイン機として、一眼レフあるいはミラーレスを持っている人がサブ機種として使うのもいい、コンデジからレベルアップするにも良い機種だと思う。

いい写真を撮るためには、まずはカメラを持ち出さなくてはいけない。高性能だけど重くて大きいカメラでシャッターチャンスを逃してしまうこともある。でも、このGM1がポケットやカバンに入っていれば、いろんな写真が撮れるはず。日常でも、旅先でも。

いつでもいい写真を撮りたい人にはお勧めできる機種だと思う。