NegiROAD FINAL@代官山LOOP―でもそれは幻でしょ?

本当は気付いていてた 夢に近付いて行くほど
君が遠くなる気がしてた でもそれは幻でしょ?
NegiccoNegiccoから君へ』)

2013年、Negiccoは代官山LOOPで「NegiROAD」という名前で定期公演を行ってきた。他のアーティストとの対バン形式で行われてきたこの公演も今回が最後。300人の会場は、ファンの増えたNegiccoにはそろそろ狭くなってきたのかもしれない。今日はワンマン。そして、チケットは早々にソールドアウト。

この日に向けて、Negiccoファンの有志はメンバーに感謝の気持ちを伝えようと、水面下で計画を練っていた。会場入り口のお花、会場内の横断幕、そして、その他にも…

今までは「対バンのトリ」だったが、今日はワンマン。最初から最後まで一体、どんなステージで楽しませてくれるだろう。そんな感じで期待に胸を膨らませていると、開演予定の17時より少し押してNegicco登場。

オープニングは「アノソラヘ」。新潟テルサでの10周年ライブと同じだ。今日のライブも特別なものにしようとう意気込みを感じる。白いTシャツ、黒のスカートにベストとモノトーンの衣装に身を包んだメンバーはいつも以上にダンスのキレがよく、ボーカルが冴えて聴こえる。続けざまに「ニュートリノ・ラヴ」へ。クールだが熱い曲。「かえぽー!」「Nao☆ちゃーん!」「ぽんちゃー!」といきなり声を枯らす展開。

MCを挟んで「愛のタワー・オブ・ラヴ」「イミシン☆かもだけど」そして「SKY」。今年発売のアルバム『Melody Palette』からの新しい曲と、『Negicco 2003-2012 Best』に収められている曲とのバランスが絶妙で、単にNegiROADのファイナルというだけではなく、Negiccoの活動の集大成にしようという意図を感じた。

続いて、早くも「圧倒的なスタイル」。これまでのNegiROADでは大体最後のナンバーになっていたのだが今日はだいぶ早い投入。観客席がラインダンスで沸騰したところで「ネガティヴ・ガールズ!」、そして「トキメキ★マイドリーム」へ。持ち物をネギライトからタオルに持ち替えてクルクル回す回す!

そして「パーティーについて」から、「これが最後の曲です!」というMCで「Falling Stars」へ。全力でケチャを送る。「いつかまた 会える日 信じてるよ」という歌詞が体に染みこんでくる。これで終わりじゃないと思いながら。

メンバーが退場するや否や、館内に「アンコール!ネギ!アンコール!ネギ!」のコールが響き渡る。僕の声も枯れているのが分かる。もう今日は喉がつぶれてもいいとばかりに声を張り上げる。

3人がまだ舞台袖にいるのに「ねぎねぎRock~ 私をお家に連れてって~」のイントロが流れ始める。CD版にあるような、いや、それ以上にエモーショナルな歓声に迎えられ、Negiccoがステージに再登場。色違いの特注NegiCapに特注色違いBEAMS Tシャツ。さっきよりカジュアルな雰囲気。「シャキシャキ! Shake it!」のコールが響く。ネギの歌で、お洒落な代官山のライブハウスをこんなに盛り上げられるのがNegiccoの凄さ。

今日はNegiccoからプレゼントがあるということで、6名にTシャツが当たるという企画。特注版の色違いTシャツで、ピンク・水色・黄色が各2枚。抽選のために作られたNegiBOXからメンバーがそれぞれ数字を引いて、同じ番号のチケットを持っている人が当たり。自分は先日の2.5DのBINGOゲームに続いて外れだった。ざんね~ん!

「さよならMusic」「アイドルばかり聴かないで」と今年を代表する王道ソングが続いた後、冬らしい「恋のEXPRESS TRAIN」をしっとりと聴かせる。これはゲレンデで流れてていてもいい。Negiccoには良曲しかないと改めて思う。夏の現場では「あなたとPop With You!」を聴いていたよな、いつの間にか冬になったな、などと感慨にふけっている間に、アンコール最後の曲「ときめきのヘッドライナー」へ。これは文句なしの大盛り上がり。「伝説のイベント」と呼んでいる11月10日の新宿タワレコを彷彿とさせる。今日の最後とばかりに「N/E/G/I/CCO!」とコールを送る。完全燃焼!

メンバーが袖に引っ込む。が、客電は消えたまま。さっきを上回る「アンコール!ネギ!」の渦。ワンマンとはこういうことか。最初から最後までNegi。いつまでもNegi。

メンバーが登場し「ダブルアンコールありがというございます!」と言って「ルートセヴンの記憶」をしっとりと。この曲を聴くと、かえぽとドライブしている自分を妄想する。そして、なぜか泣きそうになる。サビで緑色の海が静かに揺れるのが大好きな曲。今日は新製品として投入された4色Negiライトをメンバーが振る。これからは色とりどりの海になるのだろうか。

全ての曲が終わり「今日はNegiccoが出口でハイタッチでお送りします!」と言ったところで、ファンからのサプライズ企画が発動。そう。今日は、NegiROADで僕たちファンを楽しませてくれたNegiccoを労って、感謝の意を表す日でもある。

まずは3人に大きな花束が贈呈され、その後、緑色の幕に包まれたプレゼントが登場。促されてNao☆ちゃんが、幕を引っ張って外すと、そこには「叙々苑 お食事券」のギフトが。「ときめきのヘッドライナー」のリリイベのMCで、Nao☆ちゃんが「叙々苑に行きた~い」と歌ったのをファンは忘れていなかった。

Nao☆ちゃんは「すご〜い、芸能人みた〜い!!」、ぽんちゃは「一生行けないと思ってました!」と。本当にかわいすぎる!贈りがいがある!Negicco推せる!

感謝の気持ちを伝えられて良かった。そして、メンバーに喜んでもらえて良かった。出口で3人とハイタッチ。かえぽの手が少し冷たかったのが気になった。出口のところ寒かったから冷えたんだろうな。最後に、熊さんからメンバーのサインの入ったカードをもらう。そして満面の笑顔で「良いお年を!」って言われて、何この幸せな気持ち。(熊さんに「実は僕、大晦日のクルージングも行くんです」とは言えなかった…)

こんなに温かくて幸せな気持ちになれる現場はNegiccoならでは。Negiccoと出会えて良かった。Negiccoを応援している人達と知り合えて良かった。そして、今日、この場所にいられて良かった。いつもにも増して弾けるようなメンバーの笑顔が忘れられない。

Negiccoは、来年は、代官山LOOPよりもさらに大きな舞台で活動していくだろう。かえぽが大学を卒業すれば、東京以外への遠征も増えるに違いない。そうやって彼女達は夢に近付いていく。そうすると僕たちから遠くなる気がしている。

そんな状況になっても、Negiccoの3人は「でも、それは幻でしょ?」と僕たちに言ってくれるはず。それを確信できた夜だった。みんな最高!

f:id:SHARP:20131228220453j:plain

*ここではあえて名前を出さずにおきますが、今日の感謝企画とファン一同のとりまとめに尽力された方々に改めて感謝の意を表します。ありがとうございました。

(セットリスト)

1.アノソラヘ
2.ニュートリノ・ラヴ
3.愛のタワー・オブ・ラヴ
4.イミシン☆かもだけど
5.SKY
6.圧倒的なスタイル
7.ネガティヴ・ガールズ!
8.トキメキ★マイドリーム
9.パーティーについて。
10.Falling Stars
(アンコール)
11.ねぎねぎRock~ 私をお家に連れてって~
12.さよならMusic
13.アイドルばかり聴かないで
14.恋のEXPRESS TRAIN
15.ときめきのヘッドライナー
(ダブルアンコール)
16.ルートセヴンの記憶