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真鍋大度が「情熱大陸」に登場

アート

ライゾマティクスの真鍋大度が「情熱大陸」に登場した。

Perfumeのライブでのプロジェクションマッピングが有名だが、今回は東京都現代美術館で開催している「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」での展示のドキュメンタリーが中心。

意外にも「金融」をテーマとしたもので、東京証券取引所での主要企業の株価データをリアルタイムで参照してそれをビジュアル化するというもの。「入力」→「変換」→「出力」というプロセスで言えば、リアルタイムの株式取引というのは膨大な入力になるので、これをどう出力するかというのが腕の見せ所。

約定価格だけではなく、売り気配・買い気配の「板」までを取り込んで、グラフィックデザインに変換しているのが面白い。円の大きさとか、動きとか、そういうものの何らかの値を反映しているのだろう。その辺のプログラミングの真髄にはあまり焦点が当たらず残念。

開発中に、スタッフとの対話の中で「あまり安定しない」という言葉もあったが、株価というのは基本的に安定することはないものではないだろうか。刻一刻と入ってくる情報と、それに反応する市場参加者の期待は、むしろカオス的なものにさえなるように思われる。

大きなニュースが飛び込んできたときの様子なんかが写ると面白いだろうなと思ったが、そういう場面を見たければ美術館に足を運べということかもしれない。

来月のPerfumeのドームコンサートでも、真鍋さんが生み出した面白いものを体験できると期待している。普通に考えれば、Perfumeのメンバーにプロジェクションマッピングを、という手法がオーソドックスなんだろうが、今回の市場取引データのような膨大な情報を変換して出力している作品を見せられると、期待はさらに膨らむ。

たとえば、5万人の聴衆に生体センサーを付けて、心拍数や、振動や、音声をリアルタイムで集めてきて、それをビジュアル化するとか。そんなセンサーあるかというと、各自の持っているスマートフォンを活用するとか。逆に制御してしまうのも面白い。

ももクロのツアーでは観客の付けるLEDリストバンドについて、点灯・点滅を中央コントロールして演出に使ったという事例もあるので、決して荒唐無稽とばかり言えないだろう。

…と脱線したが、ともかく、真鍋大度の「現在」が分かる良い番組だった。