I saw the light―青波純「ミスiD2014お披露目イベント」

見つけたんだ 君の目の中に 光る愛 強い愛
(「I saw the light」トッド・ラングレン、日本語詞・高野寛)

というとで、講談社ミスiD2014お披露目イベントを見るためにジョイポリスへ。リア充とヲタの同居する不思議な空間。ただ、双方の別々の波長の高揚感が、奇妙なハーモニーを生んでいて、居心地は意外に悪くない。

グランプリの青波純の生写真を買ってスペースへ。最初にプレス向けの発表・撮影タイムがあり、その後、ファイナリストの自己紹介へ。これが、歌あり、寸劇あり、じゃんけん大会ありのフリーダム。観に来たファンが温かかったのもあるだろうが、かなりのまったりペースで、イベントの時間が押すのも無理はないという感じ。

途中、大森靖子のライブがあり、館内のジェットコースターの絶叫をもかき消すような熱いパッションを浴びる。彼女のライブを聴くのは、実は先週のシブカル祭に続いてで、2週連続になった。

また、ミスiDメンバーで特に印象に残ったのは、アイドルヲタを隠そうともしない眼鏡っ子こうやもゆ(しまいにはNegiライトを持って登場してきた)、心が洗われるようなフルート演奏を聴かせてくれた本宮初芽、太い眉毛と強い目力で存在感を示した児山さくら、そしてスケッチブックに黙々と愛犬の絵を描いて見せてくれた青波純。彼女はやはり独特の空気を持っている。

受賞挨拶も「青波純です。よろしくお願いします。」という至ってシンプルなもの。この言葉の力、飾らない人柄は、グランプリに相応しい。このイベントのような激しい自己アピール合戦の中で、自分を保つことでかえって輝いて映る。これだけ間近にいるのに、まるで神秘のベールにくるまれているように見える。そして、僕には彼女が特別な存在のように見えた。まあ、早々に生写真が売り切れたことを思えば、彼女にそのようなものを感じている人がたくさんいるということなんだろう。既にこれだけの注目を集めているのだから、この先の活躍が期待される。どうか、自分を保つスタイルを変えないでほしい。

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(PHOTO:シャープ、CAMERA:Olympus OM-D E-M5 + M.ZUIKO DIGITAL 75mm F1.8)