読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

コメディエンヌ橋本愛―『ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~』

映画

蒔田光治のNHKでの初仕事となるBSプレミアムドラマ『ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~』が始まった。主人公である東都大学数学科の女子大生・難波くるみを演じるのは、連ドラ初主演の橋本愛。そして、相方となる若手刑事・伴田竜彦に高良健吾。 

公式サイト:プレミアムドラマ「ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~」|NHKオンライン


警察が解決できないような難事件を、大学に在籍する頭脳明晰な主人公が活躍するという設定は、何か別のTVドラマシリーズを思わせる。しかしながら、あちらとは違って、ドラマ内に登場する数式は本物である。

冒頭、難波くるみが友達に頼まれてポーカーをプレイする場面では、「Poisson distribution(ポワソン分布)」と呟くし、差し入れには「ブルバキの数学大全」が登場するし。これは数学ヲタ歓喜のドラマだと言わざるを得ない。

橋本愛も、美形でありながら、変顔や脱力系演技のオンパレード。彼女のコメディエンヌの才能は、実は『あまちゃん』でも片鱗を見せていたものの、影のある役であったり、国民的ドラマであったり、などの制約がある中で、自らセーブしていた感もあった。だが、今回のドラマでは、天然系の主人公ということで、遺憾なく吹っ切れた演技を見せてくれる。これは橋本愛ヲタ狂喜のドラマだと言わざるを得ない。

肝心のトリックのところが、必ずしも数学と関係なさそうだったりするのも例によって例のパターン。まあ、これはあくまでキャラを楽しむことのできる、肩のこらないTVミステリなのだ。蒔田光治グッジョブ。橋本×高良のコンビが、阿部×仲間とか、福山×柴咲とかのように育つかどうかは分からないけれども、この先の展開が楽しみ。

全8回ということで、ほぼ年内一杯は楽しめる予定。「あまちゃんロス症候群」に苦しむ人にとって、一服の清涼剤以上の作品になるかもしれない。