古き良きスパイ映画―『007 ロシアより愛をこめて』

「シリーズ最高傑作」との呼び声も高い007シリーズ2作目の『007 ロシアより愛をこめて』を鑑賞。

以前も観たことがあるがストーリーはすっかり忘れていて、「列車」「アタッシェケース」「純真なボンドガール」「機械のような敵」という印象だけが残っていた。

今回、再鑑賞した感想は以下の通り。

  • アバン→OPタイトルという流れはこの作品で確立
  • OPのボンドのアクションにはあまりキレがない
  • Qが前半で秘密兵器を紹介しながらボンドに渡し、最終決戦でその道具で勝つという王道パターン
  • 列車がメインでボンドカーはいまだ登場せず
  • といいながら、車、ヘリ、船によるバトルもあり
  • 敵役のロバート・ショウの方が現在の基準ではクールで、ダニエル・クレイグはこちらの系譜
  • ボンドガールのダニエラ・ビアンキはルックスもさることながら、キャラ設定で得している感
  • 敵幹部のロッテ・レーニャの足ナイフのキック(届かない)が強い印象を残す
  • スペクターの No.1 ブロフェルドが、ペルシャ猫を抱いて初登場
  • アクションはどちらかという控えめで、むしろロマンスが評価されているのかもしれない
  • イスタンブールは適度にエキゾティックで欧米好み、今度のオリンピック誘致でも優位性を発揮しそう

という感じ。

視聴した後に幸せな気持ちになれるが、こういう感想を抱けること自体、「古き良きスパイ映画」ということになろうのだろう。

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