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完結―『にこたま(5)』

渡辺ペコの『にこたま』の最終巻。

あっちゃん、コーヘー、高野さん、それぞれに選択がある。三者三様。あっちゃんのポジティブな選択も、コーヘーの受け身な選択も、高野さんの強い選択も、それぞれに未来があると感じさせる。

正しいかどうかは分からなくて。でも、他の選択よりはどれも悪くないように思えて。考えてみるに、僕らの人生における選択というのもそんなものではないかと思う。

「これしかない」というものはなく、「これで完璧」というものもない。どこかで何かを引き摺りながら、それでも生きていくしかない。そんな等身大の生き様を見せてくれる作品だった。

『ラウンダバウト』からすると登場人物の年令はぐっと上がり、人間関係もぐっと複雑になった。でも、現実の中でたくましく生きていく人物像こそ、渡辺ペコの持ち味なのだろう。

にこたま(5) <完> (モーニング KC)

にこたま(5) <完> (モーニング KC)