プレミアムドラマ『小暮写眞館』いよいよ佳境

日本で一番成海璃子のことを書いているブログ(*)ですこんばんは。(*Blogramによる)

さて、彼女の出演している『小暮写眞館』(BSプレミアム)が面白い。

父・秀夫(石黒賢)の酔狂で、写真館だった古い家に引っ越して来た花菱一家。ある日、長男である英一(神木隆之介)のもとに、心霊写真に見える不思議な状態で女の顔が浮かんでいる写真が持ち込まれ、母・京子(松下由樹)も関心を示す。不動産屋の事務員・垣本順子(成海璃子)に見せると、亡霊のような女は泣いてると言い、英一はその謎を解明すべく聞き込みを開始する。やがて写真の女の正体にたどり着く英一が見たものは…。

というストーリー。宮部みゆきのしっかりとした原作があってこそのTVドラマなのだが、その原作の世界観を忠実に再現している。実写化かくあるべし。

神木隆之介演じる花菱英一と、成海璃子演じる垣本順子の掛け合いが見どころ。面白かったり、心温まったりだけではなく、人間の生き方の本質を突くような痛いやりとりもある。垣本順子というのは、不器用だがそれゆえに核心に迫る複雑なキャラクターだが、成海璃子の演技にはリアリティがある。こういう複雑な役を演じさせたら、いまの若手女優の中で群を抜いていると思う。

いよいよ4月21日放送予定の「対岸の光」で最終回。花菱家の人間関係はどうなるのか。小暮さんの幽霊は何かを伝えるのか。順子は自分の母親にどう向かい合うのか。そして、英一と順子はどこに向かうのか…。怒涛の最終回が待ちきれない。