「Future Beauty 日本ファッションの未来性」@東京都現代美術館

1979年、ソニーが初代のウォークマンを発売。同じ年、YMOがワールドツアーを開始。
1981年、コムデギャルソン/川久保玲山本耀司がパリコレでデビュー。
日本が「前衛」だと注目された時代だった。

この「Future Beauty」では、川久保玲山本耀司らのデザイナーの作品を中心に日本のファッションの創造性と、その背景にある文化について展示している。

公式サイト:東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

構成は以下の通り。

I. 陰影礼賛
II. 平面性
III. 伝統と革新
IV. 日常に潜む物語

I部は、コムデギャルソンの革新的なアイデア、山本耀司の美しい曲面構成をが見どころ。II部は日本のデザインの「平面性」に着目したもので、着物に由来する「畳む」という発想との親和性に気付かされる。III部は日本のテクノロジーを生かした人工素材や技術の導入によってデザインのフロンティアが拡大していることが示される。IV部は、ポップカルチャーとの関連や、細部へのこだわりがテーマ。

日本にいると、かえって「日本のファッション」のようなものを意識的に見る機会は乏しいので、今回の展覧会は貴重な機会だと思う。常設展と合わせて1,000円也。隣で開催している「特撮博物館」よりも安いし、空いているのでお勧め。


(PHOTO:シャープ、CAMERA:Leica X1