リニューアルなった東京都美術館にマウリッツハイス美術館展を観に行った。
公式サイト:【特別展】リニューアルオープン記念「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」 | 東京都美術館
マウリッツハイス美術館、というよりもフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」と呼ぶ方が通りがいいかもしれない。昨今のフェルメールブームのおかげでかなりの混雑。美術館の入場待ちだけでなく、館内では「真珠の耳飾りの少女」待ちの行列も出来ていた。「モナリザ」級の人気作品だ。
作品自体はフェルメールの筆致と陰影を味わうことのできる傑作だが、時間制限つきの観賞になるので「心ゆくまで」とはいかない。また、フェルメールではもう一点「ディアナとニンフたち」も展示されているが、題材が神話ということもあってどこか非現実的。絶頂期の「フェルメールマジック」を感じるような作品にはなっていない、というのが正直な感想。
他にもレンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイク、フランス・ハルス、ヤン・ブリューゲルといった17世紀オランダを代表する画家の作品が一堂に会する。このあたりに興味があれば観賞しがいもあろうが、自分にとっては凄く好きだというわけではないので、待ち時間や混雑を考えると、総合的には微妙。それでもフェルメールに関心があれば、外せない展覧会だと思う。
以下自分用の備忘録。いままで見たフェルメール作品は18点。
- 「ディアナとニンフたち」(マウリッツハイス美術館)
- 「眠る女」(メトロポリタン美術館)
- 「士官と笑う娘」(フリック・コレクション)
- 「中断された音楽の稽古」(フリック・コレクション)
- 「手紙を読む青衣の女」(アムステルダム国立美術館)
- 「水差しを持つ女」(メトロポリタン美術館)
- 「リュートを調弦する女」(メトロポリタン美術館)
- 「手紙を書く女」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)
- 「真珠の耳飾りの少女」(マウリッツハイス美術館)
- 「少女」(メトロポリタン美術館)
- 「婦人と召使」(フリック・コレクション)
- 「天文学者」(ルーヴル美術館)
- 「地理学者」(シュテーデル美術館)
- 「レースを編む女」(ルーヴル美術館)
- 「手紙を書く女と召使い」(アイルランド国立絵画館)
- 「信仰の寓意」(メトロポリタン美術館)
- 「ヴァージナルの前に立つ女」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー)
- 「ヴァージナルの前に座る女」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー)