カメラについて悩む(一旦の結論)

フィルム時代からCanonのEOSシステムを使っている。が、世の中の技術が進歩する中、EOSに固執する必要もなくなってきたかもしれないと思い始めている。特に、いわゆる「ミラーレス一眼」を中心に新モデルのリリースが相次ぐ中、小型・軽量のラインナップは魅力的に思えてきた。

…というようなことを6月6日のエントリ(カメラについて悩む - Sharpのアンシャープ日記)で書いたところ、何人かの方からコメントを頂いた。自分なりに一通り検討した結論を書いておく。もちろん、客観的な優劣の評価ではなく、あくまで自分の目的や使い方、価値観に照らし合わせての結論にすぎない。

<重視する点>
・画質
・AF単焦点レンズのラインナップ(広角28mm-35mm、標準50mm、中望遠マクロ75-100mm)
・キレのある動作

  • SONY NEX-7

○:新しいカタチ。進化した操作性。サクサクした挙動。
×:純正単焦点のラインナップ不足。Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAが入手困難。高画素数と高感度のバランスが画素数に寄り過ぎ。
結論:使いたい単焦点が入手困難。マウントアダプターを介した「遊び」をするのでなければ、Sonnarが安定供給されない状況下では欲求不満が募りそう。

○:早いAF。防塵防滴のボディ。サクサクした挙動。パナソニックまで入れればまずますのレンズラインナップ。
×:改善したとはいえボケ味の物足りない画質。過去を向いたボディデザイン。
結論:内容の充実したボディと進化した画像エンジンだがかえって小型センサーの画質の限界が浮かび上がっている。画質重視では積極的には選びにくい。

○:広角、標準、中望遠マクロの単焦点ラインナップは自分の使い方にベストマッチ。ローパスレスによる精細な描写。フィルムシミュレーション。
×:遅いAF。スムーズでないEVF。キレが乏しく、十分に練られていない操作系。過去を向いたボディデザイン。
結論:レンズにボディがついて行っていない。改善するにもファームウェアだけでは解消困難と思われ、現在のモデルに手を出すのがベストとは思えない。

  • SIGIMA SD-1 Merrill

○:Foveonセンサーによる精細な描写。
×:センサー以外は一世代以上前のカメラボディ。シグマレンズしか使えない。
結論:Foveonの描写に尽きるモデル。レンズ+センサーのトータルでの描写、カメラとしての機能を見れば、自分にとってあえて選ぶモデルではない。

ということで、どれも現時点では「買い」という結論にはならなかった。当面はEOSシステムで精進したい。

(追記)
自分に必要な機材が改めて整理できたので、不稼働となっている機材を処分。EOS3ボディ、EF70-200mmF4L USM、TAMRON SP AF28-75mmF/2.8 XR Diを売却し、EF35mmF1.4 L USMと入れ替え。Lレンズとしては、17-40,24-105,70-200F4,200単に続き、通算5本目。