駆け足展開がもったない―『Fate/ZERO』第24話

先週の第23話であまり感動できなかったのでちょっと嫌な予感はしていたが…。足りない。とにかく尺が足りなすぎる。

Fate/ZERO』は残り2話となり、第四次聖杯戦争としては収束を図りつつ、第五次聖杯戦争への布石を残さねばならぬ時期。そこで、切嗣vs.綺礼、セイバーvs.バーサーカー、セイバーvs.アーチャーなどの鍵を握る死闘がわりとあっけなく描かれる。

こんなことになるなら、凛の大冒険は必要だったか、切嗣・ビギンズに2話を費やす必要はあったのか、全体の構成に様々な疑問が沸き上がる。原作を愛するファンゆえに期待が大きくなってしまうので、このギャップは残念な限り。

「あおきえい監督作品にハズレなし」と思っているが、今回の『Fate/ZERO』という大作で、2クール目の終盤にかけて駆け足展開となり、視聴者置いてけぼりになりつつあることは、本当にもったいないと思う。

さて、残り一話。最終話もきっと超展開になるんだろうな。うーん。