ホキ美術館名品展へ

日本初の写実専門美術館として2010年11月にオープンしたホキ美術館にようやく行ってきた。東京駅から横須賀線で60分。土気駅からバスで5分。バス停を降りると、新興住宅地の隣りに大きな建物が見えてくる。

公式サイト:ホキ美術館 HOKI MUSEUM

館内に入ると保木館長が1階フロアに。島村信之の作品で風貌を覚えていたのですぐに分かる。1階ではホキ美術館名品展としてこの美術館を代表する大型の作品60展が展示されていた。写実の技術は凄いと単純に感心する。リアルの源泉は、ディテールの描き込みであったり、コントラストであったり、画家の個性によってずいぶん異なっている。単に写実的であるだけではなく、内容的にも訴えかけてくる作家性を感じることができる。印象に残った画家は、森本草介、島村信之、石黒賢一郎、五味文彦等。

地下1階に降りて、森本草介オンリーのギャラリー2へ。女性を描いても風景を描いてもセピア色。作風的に全くぶれのない人だ。

ギャラリー5まで観賞したところで館内のイタリアンレストラン「はなう」でランチ。前菜、スープ、パスタ、デザート、飲み物で2100円。美術館鑑賞の合間に休むにはちょうどよい感じ。

地下2階で観賞続行。ギャラリー8は「私の代表作」という音声解説付き。生島浩の半ば自虐的な解説に思わず笑ったり、諏訪敦のシリアスな解説にしんみりとしたり。このコーナーはじっくりと観る価値があると思う。

バスの時間をにらみつつ、ギフトショップで買い物。森本草介の『未来』の額絵(630円)、それにポストカード2枚(各100円)を購入。

9時前に東京を出発し、戻りは16時半くらい。ちょっとした小旅行だが、ちょっと前から話題になっている写実アートを楽しむことができた。よい遠足だった。


(PHOTO:シャープ、CAMERA:EOS 5D + EF24-105mm F4L IS USM)