『絵師100人展02』@秋葉原UDX

ゴールデンウィーク恒例イベントとなりつつある『絵師100人展02』に行った。

公式サイト:絵師100人展

今回は「四季」がテーマということで、一枚の作品に四つの季節を織り込んだ作品もあれば、一つの季節にテーマを絞って描かれた作品もあった。

蒼樹うめいとうのいぢ空中幼彩、KEI、小梅けいと、中央東口、七尾奈留西又葵ぽよよんろっくみさくらなんこつといった有名な絵師の作品は、どれも存在感を感じさせた。

一方、個人的に惹かれた作品の絵師を順不同で列挙すると、赤りんご(ミュシャ風の装飾が印象的)、小原トメ太(雪の中にかすかな暖かさを感じさせる)、珈琲貴族(紅葉の中に一人たたずむ少女の視線がクール)、KeG(エレキ三味線の音が聞こえてきそう)、Gユウスケ(海中の眼鏡女子)、てぃんくる(金色の花びらと服の生地の輝きが圧巻)あたり。

気になったのは、大半が10代前半で瞳の大きい美少女ばかりだったこと。もちろん嫌いじゃないが、表現の幅、という点でもう少しバリエーションがあっても良いと思う。複製版画の売上に繋がるようなマーケティングがされているのだろうか、などと勘ぐってしまった。数少ない例外の一つにヤス(買い物帰りの母親と歯の生え変わている娘)というのもあったけれども。会場を出て隣りのショップにある村田蓮爾や遠目景の絵を見ると、『絵師100人展』の表現の幅の狭さは改めて気になってしまった。

初日午前は入場制限がかかるくらいの混雑で、物販コーナーも大行列だった。複製版画20,000円、アクリルアートプレート10,500円は昨年と同じ。西又葵の作品は対象外というのも去年と同じ。一つ改善していたのは、アクリルアートプレートが去年の四隅穴あけタイプではなく、スタンド付きのものに改良されていたこと。あと一つ欲を言えば、あのキラキラした素材も作品を選ぶので、よりニュートラルなものに変更したらいいのに、と思う。

気になる作品はいくつかあったが、複製原画を飾りたくなるくらいの強烈な所有欲を刺激されるには至らず。グッズの収入の一部は被災者への義援金になるというが、どの程度が絵師に配分され、どの程度が義援金になり、どの程度が主催者の収益になるのかがよく分からず、ちょっともやもやしたのということもあるが。

2時間くらい滞在して、100点の作品を6巡くらいした。よい目の保養にはなった。