大エルミタージュ美術館展@国立新美術館

ヨーロッパ・コンプレックス。ヨーロッパに憧れるロシアがエルミタージュ美術館の作品群から見えてくる。

公式サイト:大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年

もともとは、ドイツからロシア皇太子に嫁いだエカチェリーナ2世がヨーロッパから買い付けたコレクションが出発点。今回展示ではほぼ一世紀ごとに並べていて、近代西洋美術史の概要を捉えるには良い展示。個人的にはロココ時代の作品が印象に残った。特にオラース・ヴェルネの「死の天使」。この後の時代も含めて、有名な作品を含んでいるわけではないが、粒揃いの展示だと思う。

作品とは関係のないところで一つ気になったこととして、音声ガイドのナビゲータ。杏が解説文を読みあげるのだが。これあまりこなれていないという印象だった。音声ガイドにタレントを使うのは最近の流行だが、この人選には疑問を感じた。どうやら来週にはTV番組も予定されているらしい。主催者の一角に「日本テレビ」。昨今は美術展ブームだが、TV屋が絡むとおかしなことになるのではないかと思わざるを得なかった。