圧倒的なバトルアクション―『Fate/Zero』14話

Fate/Zero』が後半に突入。3ヵ月のブランクが間延び感にならないかという心配は杞憂に終わった。対キャスター戦のバトルアクションの圧倒的な作画。闇の中のクトゥルー的な怪物、宝具を纏う英霊達、空を舞う戦闘機。そして魔術師同士の譲れない信念。虚淵玄のこだわりポイントである近代兵器の描写もいい感じ。これをアニメーションとして堪能できる日が来るとは。

映像としても、ドラマとしても、もの凄い密度。正味25分くらいのはずなのに、1時間くらいのように感じる。陳腐な形容詞だが「劇場版クオリティ」といって過言ではない。モニターの前で正座して集中して鑑賞する類の作品であるし、その集中度合いによってただならぬ疲労を味わえる。心地よい疲労感。

ただ、1クール目の場合は各話とも「えっ?ここで終わるのかよ」という絶妙のヒキが特徴的で「来週が待ち遠しい」となったものだが、今回は『Fate/Zero』としてはあっさりとしたエンディングだったような気がする。