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オリンパスの上場維持

長い期間に渡り組織的に粉飾を行なってきたオリンパス。真相は、ほぼ報道当初から推察した通りだった(参考:オリンパスで何が起きているのか - Sharpのアンシャープ日記)。

一つだけ予想が外れたとすれば、まさかの上場維持。もちろん他の銘柄とは区別される「特設注意市場銘柄」としてではあるが。

監査もコンプライアンスコーポレートガバナンスも機能してこなかった企業を上場廃止にしないというのは、いかにも「政治的判断」だ。もし「上場廃止が引き金となって企業存続が危機に瀕するような事態は避けたい」というような事なかれ主義による判断が働いたとすれば、東証も駄目だなと思う。投資家のモラルハザードを誘発しかねない。

こういう事態を観ると、日本に健全な資本市場が育つのはまだまだ先のことになりそうだ。

東京証券取引所は多額の損失を隠していたオリンパスの株式を、経営に問題があることを示す「特設注意市場銘柄」に指定した。上場は当面維持されるが、東証が企業統治や法令順守の状況を最長3年監視する。その間に経営や財務の面で問題が浮上すれば、上場廃止となる可能性がある。
(2012年1月21日 日経新聞社説「オリンパス上場維持で東証が負う責任」)