日本でまとまってフェルメールを鑑賞する良い機会。ということで、渋谷に行ってきた。
今回出展のフェルメール作品は以下の3点。
「手紙を読む青衣の女」(アムステルダム国立美術館)
「手紙を書く女」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)
「手紙を書く女と召使い」(アイルランド国立絵画館)
「手紙を読む青衣の女」は今回修復され、ラピスラズリを原料とするウルトラマリンの鮮やかな青になった。構図、光線の加減、いずれもフェルメールらしい美しさ。小道具の使い方も隠喩に富んでいる。彼がカメラ・オブスキュラを用いてたという説を別にしても、フォトグラファーを惹きつける要素がこの画家にはある。
3作品いずれにも「手紙」というモチーフが登場するが、「フェルメールからのラブレター」というタイトルは、必ずしも適切ではないし、いかにも俗っぽいと思う。
以下自分用の備忘録。いままで見たフェルメール作品は14点。
- 「眠る女」(メトロポリタン美術館)
- 「士官と笑う娘」(フリック・コレクション)
- 「中断された音楽の稽古」(フリック・コレクション)
- 「手紙を読む青衣の女」(アムステルダム国立美術館)
- 「水差しを持つ女」(メトロポリタン美術館)
- 「リュートを調弦する女」(メトロポリタン美術館)
- 「手紙を書く女」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)
- 「少女」(メトロポリタン美術館)
- 「婦人と召使」(フリック・コレクション)
- 「地理学者」(シュテーデル美術館)
- 「手紙を書く女と召使い」(アイルランド国立絵画館)
- 「信仰の寓意」(メトロポリタン美術館)
- 「ヴァージナルの前に立つ女」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー)
- 「ヴァージナルの前に座る女」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー)