人はなぜY字路にひかれるのか

Y字路が僕をひきつけるのは、「どちらを取るべきか」という二者択一を迫られている状況を連想させるからではないかと思う。
90年代的な相対主義でいえば、どちらを選んでも正解はないということでY字路の手前で留まることになるだろう。
ゼロ年代的な決断主義でいえば、どちらかを選ばなくては先に進めない以上、正解などわからなくても自分で決めて歩くしかないということになるはず。
そして、10年代。僕らはどのようにY字路を眺めるのだろうか。


横尾忠則『猫のいるY字路』(2008年作品))


(『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年作品))