CASIO EXILIM EX-ZR10を処分

昨年末に衝動買いしたEXILIM EX-ZR10だが、メーカー保証期間が残っているうちに処分することを決めた。

外に出るときには必ずカバンの片隅に入れていた。手ぶらで移動するときにも、シャツの胸ポケットに収められるコンパクトさが良かった。世界一周でロンドンにもNYにも連れていった。ある意味もう十分に使い倒したと思う。

これはNYのMoMAにて。

(PHOTO:シャープ、CAMERA:CASIO EXILIM EX-ZR10)

他の作例は以下のリンク参照。

  1. 「EX-ZR10」の検索結果 - Sharpのアンシャープ日記
  2. 「EX-ZR10」の検索結果 - Sharpのアンシャープ日記
  3. 「EX-ZR10」の検索結果 - Sharpのアンシャープ日記
  4. 「EX-ZR10」の検索結果 - Sharpのアンシャープ日記

お別れするにあたって、この機材の良い点と悪い点を総括しておきたい。

<良い点>
・サクサク感・・・起動、ズーム、シャッターにストレスなし。
・コンパクト・・・サイズ101.9x58.7x27.4mm、質量176g(電池メモリーカードを含む)。
・暗所に強い・・・裏面照射型センサーの恩恵。
・HDR・・・言ってみれば「ギミック」だが、写真の表現の幅が広がった。

<悪い点>
・片ボケによる不鮮明な描写・・・個体差ではなくこの機種の仕様のよう。
・RAWで撮れない・・・HDRなどは当然だが、ノーマル画像をRAWで保存できないのは残念。
・HDRアート・・・劇的な効果を得られるが、強さを調整できず、やがて飽きる。

まあ、1/2.3型という小型のセンサーに片ボケのレンズの組み合わせでは、キレのいい写真は撮れない。もちろん、写真に求められるのはキレばかりではなく、HDRのような「新しい表現」が使えるのはこの機種の最大の売りだ。

ただ、そのような「新しい表現」にも流行があり、誰もが使うような手法となって写真として陳腐化すれば、機種そのものも陳腐化を避けられない。となると、カメラとしての基本性能の甘さが目立つ。

ということで、この機種の後継コンデジには、カメラとしての基本性能の高いものを選ぶこととしたい。