「格下げに疎い」首相に思う

菅直人民主党政権の評価ならどうにでもやってくれということだが、日本の財政の評価を下げるのは許しがたい。

国債格下げ 菅首相「そういうことに疎いので…」

菅直人首相は27日夜、米格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」が日本国債の長期格付けを「AA」から「AAマイナス」に引き下げたことについて「初めて聞いた。本会議から出てきたばかり。そういうことには疎いので、改めてにしてください」と回答を避けた。
ページが見つかりません - MSN産経ニュース

首相が国債の格付の仕組みに疎いなんて、先進国であり得るのだろうか。その危機感の無さこそが今回の格下げの原因であることだけは知ってほしい。首相として。つまりは、日本の財政の最高責任者として。

それにしても、自分が頭が悪くて使命感もないということを宣言するというのは、一国の首相として最悪の発言だ。なぜ、分からないなら分からないなりに、せめて「ノーコメント」といえなかったのか。格付会社の立場からは、今回の首相のコメントを受けてさらに格下げを検討する可能性もあるだろう。

それでも日本の国債が暴落しないのは、国債の実質保有者である国民がいまの政府を容認していて、他にどうしようもないとあきらめているからなんだろう。なんとも寛容なことだ。