ジャンプは次の『ハガレン』を生み出せるか〜「ミラクルジャンプ」創刊

今日創刊の「ミラクルジャンプ」を買った(この名前で岡村靖幸を思い出す人は…あまりいないか)。

公式サイト:週刊ヤングジャンプ公式サイト

表紙が桂正和。特別ピンナップが「ローゼンメイデン」に「GANTZ/EXA」。なかなかにオッサンホイホイだ。「少年ジャンプ卒業生に告ぐ―!」というコピーは伊達じゃない。

GANTZ/EXA」のイラストは緒方剛志によるもの。緒方先生こんなにエロい作風だったかと思わせる力作。でも、個人的には「ブギーポップ」の頃のクリーンなタッチの方が好きかもしれない。

コンセプトは「SF×ファンタジー=ミラクル」ということだが、どうにも厨二病なノリだ。JUMPブランドで、ガンガンや電撃や角川のフィールドに乗り込んできたみたいな。作品も玉石混交という感じ。「萌え系」でなくて「燃え系」の絵柄が多いのもJUMPのカラーなんだろうけど、ちょっと汚らしく見えてしまうか。

巻頭カラーは極楽院櫻子の『リターナーズ〜赫の奇還者』。初めて出会った男女がキスして戦闘に入るところや、裸の男同士の絡みがBL風味なところは、なんとも『セキレイ』そのものじゃないかという気もするが、まあこの雑誌の中では一押し。確かに巻頭掲載に値する。あとは、幕末タイムスリップ+バトルモノの野口友梨子『群青ソード』くらいかな、面白そうなのは。女性作家推しも『ハガレン』のヒットの影響かなと勘ぐったり。まあ、自分の好みも女性作家の絵の方なので、これはこれでよい。

しかし、よくよく調べると、この雑誌はまったくの創刊ではなく、月刊ヤングジャンプが改名したというべきもののようだ。次号は2ヶ月後の予定なので、実質的には「隔月刊」ということだが、買うかどうかは…ちょっと微妙。この中から次世代の『鋼の錬金術師』が出てくるような感じは、残念ながら、いまのところない。とりあえず読者アンケートで自分の好きな作品を推しておくか。

ヤングジャンプ増刊 ミラクルジャンプ 2011年 2/8号 [雑誌]

ヤングジャンプ増刊 ミラクルジャンプ 2011年 2/8号 [雑誌]


リターナーズ-赫の奇還者- 1 (ヤングジャンプコミックス)

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